神保町で書店回遊&打ち合わせ

9時起き。今日は出勤日ではないが、昨日終わらなかった仕事があるので、10時半ごろに出勤。あちこちに連絡してるウチに1時半になり、急いで出かける。ここ数日、えらくバタバタしてるなあと、自分でも思う。たぶん神保町一まずいと思うが出てくるのはやたら早い某店で、モヤシ炒めとチャーハンという妙な定食を食べる。〈Folio〉でライターのYさんとK社のIさんと会い、ある連載を単行本にまとめるハナシ。うまく行きそうで、ホッとする。


書肆アクセス〉に寄り、季村敏夫『木端微塵』(書肆山田)、『トスキナア』第2号、『本の雑誌』12月号を買う。季村氏の詩集は、活版印刷鬼海弘雄の写真、間村俊一さんの装幀という、完璧に美しい本で、先日海文堂で見かけたときに強烈に欲しいと思ったもの。『本の雑誌戸川安宣さんの連載「少年の夢、夜の夢」、今回はミステリ同好会「SRの会」について。桂千穂も出てくる。戸川さんにSRの会を紹介したのは、「HMMFC(ハヤカワ図・ミステリ・マガジン・ファン・クラブ)で知り合った関西在住の今朝丸真一さん」とあって、ビックリ。この方、「モクローくん通信」(サボっててすいません)の読者でもあるのだ。〈書泉グランデ〉では、小林信彦『テレビの黄金時代』(文春文庫)、『東京少年』(新潮社)、杉作J太郎『男の花道』(ちくま文庫)、本田透萌える男』(ちくま新書)ほかを買う。数冊は書評用の本なり。杉作本の表紙やナカの写真は、阿佐ヶ谷〈よるのひるね〉で撮影されている。ちくまのコーナーには、20周年記念復刊が並んでいた。種村季弘編『東京百話』全3巻も。初刊時には680円だった「天の巻」が、今回は1313円、つまりほぼ倍の値段である。コレを高いと見るか、妥当と見るか。とりあえず、そのうち1セット買っておこう。


〈ぶらじる〉に入り、〈田村書店〉の外台で買った、臼井吉見『残雪抄』(筑摩書房)300円、をパラパラ。この本には、筑摩の創業者・古田晃の追悼文が2本入っているが、「たいへんだったね」という一編からは、晩年の古田の苦悩が伝わってくる。右文書院の青柳さんがやってきて、川崎彰彦『ぼくの早稲田時代』の再校戻し。栞のゲラも書いてくれた方に発送した。


ウチに帰り、ちょっとだけヨコになるが、自転車に乗って〈往来堂書店〉へ。ココでも書評の候補として、橋爪紳也『あったかもしれない日本 幻の都市建築史』(紀伊國屋書店)、P・K・ディック『ウォー・ゲーム』(ちくま文庫←これも20周年復刊)、太陽レクチャーブックス『本屋さんの仕事』(平凡社)、間羊太郎『ミステリ百科事典』(文春文庫)を買う。そのあと、〈ブックオフ〉で、仁木悦子『仁木兄弟の探偵簿2』(出版芸術社)105円。〈古書ほうろう〉で、伊丹十三『再び女たちよ!』(文春文庫)100円。


夜は、以前からやっている、ある単行本の収録原稿を選定する。どれを入れても良さそうなので、外すのに苦労する。コピーをあっちに持ってきたり、こっちに持ってきたりで、どうやら流れがつくれたかな、と思う。明日はその打ち合わせ。「書評のメルマガ」を編集して発行し、日記を書いたら1時半だ。


書評のメルマガ」でも紹介しましたが、〈書肆アクセス〉でフェアがあります。少しでも売上があがればイイと思ってますので、どうぞよろしく。

 神保町・すずらん通りの書肆アクセスで、11月14日(月)〜12月3日(土)まで、「東京者〜とうきょうもん〜 青柳隆雄南陀楼綾繁堀切直人東京セレクション」と題するフェアを行ないます。
 文芸評論家で『浅草』4部作を刊行中の堀切直人氏、その担当編集者で古本好きである右文書院の青柳隆雄氏、そして地方出身なのに東京がやたらと好きな南陀楼綾繁の三人が、東京について書かれたエッセイ・ルポ・評論・小説など48冊を選びました。それをアクセスが【浅草】【まち】【ひと】【時代】と分類してくれました。
 期間中、フェア対象書籍をお買い上げの方に「東京者〜とうきょうもん〜」フェア・リストを差し上げます。
 ちくま文庫の復刊で、待望の種村季弘編『東京百話』全3巻が出たコトでもあり、この機会に、東京に関する本を読んでみたいという方は、ぜひ覗いてみてください。

書肆アクセス 千代田区神田神保町1-15
電話03-3291-8474
http://www.bekkoame.ne.jp/~much/