午前11時に大阪の古本屋に入れず、午後11時に奈良の古本喫茶だった

朝9時起き。かなり激しい雨が降っている。買った本の発送を前田くんに頼み、前田家を出る。日本橋で下りて、千日前の辺りをぶらぶら。〈ジュンク堂書店〉で、蛭児神建(元)『出家日記 ある「おたく」の生涯』(角川書店)を買う。前田くん・北村くんが激賞している島之内の〈一色文庫〉に行くツモリで、電話するが、開店時間の11時過ぎても電話がつながらず。いまさらほかの場所に行く時間もなく、道頓堀を歩いて時間をつぶし、店の辺りまで行ってみる。スナックのあるものすごく細い路地を入ったところに、看板があったが、シャッターが閉まっていた。大通りまで戻って、〈元祖ぼてぢゅう〉でブタ・イカ入り焼きそば。どこが元祖なのか知らんけど、けっこう高いワリには、味も量もいまいちでした。そのあと、〈昭和書籍〉という古本屋があったので覗き、また〈一色文庫〉に電話してみるがつながらず、断念する。旅先で、営業時間を守らない店にぶつかると、予定が来るって困る。


近鉄に乗って、西大寺で乗換え、郡山に1時半着。青柳さんが先に来ていた。バスに乗って、川崎彰彦さん宅へ。迷わずに着けた。青柳さんを引き合わせ、いくつか確認をするのもソコソコに、ビールが登場。当銘さんの料理はうまい。そのあと、ワイン、焼酎とチャンポンに飲み、4時ごろ辞去する。東京に帰る青柳さんと西大寺で別れ、奈良へ。もう薄暗くなっている。もちいどの商店街の〈フジケイ堂〉→〈朝倉文庫〉→〈十月書林〉と回るが、ナニも買わず。〈酒仙堂〉に行くと、宇多さんが来ていた。ご主人にお茶をいただく。〈ならまち文庫〉も見るが、半分は河瀬直美のショップになっていて、本は文庫がほとんど。うーむ、前のほうがヨカッタなあ。


〈よつばカフェ〉に行き、ケーキとコーヒー。来年3月に、ココで「チェコマッチラベル展」をやらせてもらうことになったので、二階にあがって、展示の方法を検討する。なんとかイケそう。7時すぎまで休憩して、また駅のほうに戻り、CDショップ〈ジャンゴ〉に寄る。点数は少ないが、毎回、欲しいCDが見つかる店だ。渋谷系/ソフトロックな店なのに、店長がぼくとつなカンジなので、居心地がいい。QYPTHONEの2枚組(これまでの全アルバムに新曲をプラスしたもの)[キップソーン エピソード1]を買う。


〈蔵〉に行き、予約していたカウンター席で飲んでいると、宇多さん、カメラマンの太田順一さん、『ぶらり奈良町』の島田さんが来る。あとから〈酒仙堂〉のご主人も顔を出す。太田さん、今日は沖縄のイベントがあって、かなり泡盛を飲んでいたらしく、熱っぽくいろんなハナシをしておられた。10時ごろに店を出て、宇多さん宅、つまり〈古書喫茶 ちちろ〉へ。開店して半年経って、少しは店らしさが出てきたようだ。一階に布団を敷いて寝るが、夜中に猫がやってきてニャーニャー鳴いたり、蚊がいたりで、安眠とはいかなかった。