この空間は誰のもの

8時半起き。出勤日。今日は仕事場のレイアウトを変えることになっている。机の位置は変えずに済んだが、棚を移動させたり新しく入れたりするので、けっこうな肉体労働である。ぼくの机の後ろにも、奥の深い棚が二つ設置された。べつに自分のモノになったわけではないのに、本が入れられる空間ができたというだけで、ウキウキする。棚の上の空間にブックエンドを置けばココも使えるぞ、などと、いろいろ思い描く。半年後にはすべて埋まっているような気がするが。


6時に出て、淡路町から丸の内線で池袋へ。〈新文芸坐〉の石井輝男特集。すでに予告編がはじまっていて、暗い中で座席を探す。平日の夜なのに、かなりの人が入っている。今日は《いれずみ突撃隊》(1964)と《ならず者》(1964)。いずれも高倉健主演だ。つまらなくはなかったのだが、昼間の疲れからか、どちらも15分ぐらい眠ってしまった。


10時に終わり、西日暮里に帰って、〈大栄〉で旬公と待ち合わせ。サンギョプサルとドガニタン(牛のスープ)、石焼ビビンバで満腹。ウチに帰ると、五木寛之氏から川崎彰彦『ぼくの早稲田時代』のオビに入れる文章が、ファクスで届いていた。郵便では、金沢〈あうん堂〉の本多さんより、金沢の店のヒトたちがつくるミニコミ『そらあるき』第2号と、「石川古書店マップ」が到着。ちなみに、〈あうん堂〉では来年3月に「チェコマッチラベル展」をさせてもらえるコトになった。