雨の日もセッセとお出かけ

朝8時半起き。『進学レーダー』の原稿を書く。一冊につき380字という短さなので、書評というより本の紹介でしかないが、ふだんとは違う読者に向けて書くのは(むずかしいけど)けっこう楽しい。昼はうどん。


雨が降り続いているが、ビデオを返さなければならないので、渋谷まで出かける。ナニ、けっきょくナンか理由を見つけて、外に出たいだけ。〈TSUTAYA〉で1本返し、3本借りる。半蔵門線で神保町へ。〈日本特価書籍〉で、礫川全次『サンカと三角寛 消えた漂泊民をめぐる謎』(平凡社新書)を買う。未知谷から小沼丹『黒と白の猫』が出たコトを知る。「大寺さんもの」だけを一冊にまとめたもの。装幀は全集にならっている(判型は違うが)。買いたいのだが、4000円だし、未知谷版全集も欲しいと思っているので、いまはガマン。とりあえず手持ちの小沢書店版『小沼丹作品集』で、『黒と白の猫』の順序で作品を拾って読んでいこうかと思う。


そのあと古書会館に行き、アンダーグラウンド・ブック・カフェを覗く。2階のイソップ挿絵の展示で、店番している濱野奈美子さんに挨拶。今年の毎日ムックの神保町ガイド、ついに目次に名前が載ったねえと云うと、「自分の写真がアンマリ(むごい?)だったので、まだ見てないんですよお」と訴えられた。オレに云われても……。そう云われると、見たくなるのが人情。ぜひ買おう(野次馬)。地階の古書展では、桜井哲夫『可能性としての「戦後」』(講談社選書メチエ)500円ほかを買う。この本、花森安治についての章があり、いつか読もうと思っていた。西秋書店の出品。長新太の展覧会カタログなど欲しい本が多かったが、ちょっと手が出なかった。


受付で、「櫻井均と櫻井書店の昭和」展のチラシをもらう。10月21日(金)〜26日(水)、古書会館2階にて。初日2時からは、『出版の意気地』(西田書店)の著者、櫻井毅氏のミニ講演(なんだ「ミニ」って?)があるとのこと。見に行かなければならない催しが、またひとつ増えた。


ウチに帰り、雑用をいくつか。旬公が明日から入院するので、シャバのうまいメシを喰いに行く。先日ランチを食べた、三崎坂の〈ブラッセリー・フレール〉で、コースにパスタなどをプラスして、ワインもデキャンタで飲んじゃって、すっかり散財。まあ、明日から病院食だからな。お勤めご苦労様です。スグに原稿に取り掛かるツモリが、ビデオで《タワーリング・インフェルノ》(1974、米)を観はじめたら止まらず、最後まで観てしまった。子どものころ、テレビで何度も観たハズだけど、ラストの放水シーンしか覚えていない。テレビではカットされまくっていたけど、オリジナルは160分もある。でも、ゼンゼン飽きさせなかったし、「9・11」を通過したいま見ると、さらに怖さがつのる。あんまり怖いので、これから仮眠して、朝早く起きて原稿を書こう。往来堂のフェアの本の紹介は、ちょっと待ってね。