弟は持ち家、兄は風来坊

kawasusu2005-10-10

8時半起き。本日も雨。ゲラのチェックをやる。元原稿や辞書を参照できるように、テーブルでやっていたら、1時間もたたないウチにてきめんに腰が痛くなる。昼はラーメン。3時前に一区切りをつけ、風呂に入ってから、池袋へ。


先週から、池袋西口公園で古本祭りをやっているのだが、チラシには「雨天休止」とかいてある。連絡先の〈八勝堂書店〉に電話すると、「いまの時点ではやっています」と。それで出かけたのだが、着いてみると、棚にシートがかぶされているじゃないか。やっぱり中止したのか。しかし、よく見ると、奥のほうでは透明なシートのナカで営業している店もある。自主性に任せたのだろうか。通常営業の場合の3分の1以下しか見られないのだが、この雨のナカ、古本を見ている客はさすがに少なくて、ゆっくり見て回れるのはイイ。30分以上回ったが、収穫は佐野繁次郎装幀の今東光『青春の自画像』(サンケイノベルス)525円、のみ。


中途半端に時間が余ったので、一駅だが有楽町線東池袋へ。〈上々堂〉の小森さんに教えてもらった、〈Media Massage〉(http://www17.ocn.ne.jp/~mediamsg/)を探す。高速道路の高架の裏にあった。外の傘立てに傘を入れて、ドアを開けると、スグに売り場だ。狭いとは聞いていたが、1フロアは3メートル四方(?)ぐらいのスペースしかない。1階は絵本とレジ、2階は単行本、3階は美術書、雑誌。1985年に『宝島』が出したカルチャー・スポットのガイドブック(名前忘れた)が900円とか、『季刊写真時代21』が2100円とか、ちょっと珍しいモノが多いが、ちょっと手の出ない値段だった。ワカッてらっしゃるぅ。店主は1980年代にかなり造詣が深い方だ、と見た。結局、別冊太陽の『探偵・怪奇のモダニズム 竹中英太郎・松野一夫』(平凡社)1600円、を買う。レジには『モダンジュース』や『酒とつまみ』も置いてあった。


歩いて池袋まで戻り、西武池袋線の改札で旬公と待ち合わせ。大泉学園駅で降りて、弟の家へ。これまで借家だったのだが、近くに中古住宅を購入し、そのリフォームを大工の父が手伝うということで、母と一緒に上京しているのだ。その家も見せてもらう。ぼくはいつまで経っても社会性がナイけれど、弟が堅実な人生を歩んでくれているので、いろいろ助かる。母親はとにかく、「アンタがナニやっているかを近所に説明できないので困る」の繰り返しで、最近出雲市にできたI書店で、たぶん来年、南陀楼がセレクトした本のフェアをやることになりそうだと云っても、「本名じゃないと意味ないがね(出雲弁)」と一蹴。キビシイお人です。旬公は、小学4年生の甥へのプレゼントに、ほし よりこ『きょうの猫村さん』第1巻(マガジンハウス)を選び、意外とウケたのに満足している(「2巻はまだなのー?」と訊かれた)。ゴメンね、こんなおじちゃんとおばちゃんで。9時に出て、池袋で乗り換えて、帰ってきたら10時。ちょっと疲れた。写真は、『きょうの猫村さん』を読む甥です。