「住まい」のハナシはオモシロイ

8時半起き。今日は出勤日。昼飯と郵便局のためにちょっと外出した以外は、マジメにゲラを読む。合間に「早稲田古本村通信」を読む。前田和彦+北村和之「チンキタ本バカ道中記」は、ちょっと調子が出てきたかな。ココで〈ちんき堂〉の戸川昌士さんがブログをはじめていたことを知り、探してみると、はてなの「ちんき堂にっき」(http://d.hatena.ne.jp/chinkido/)だった。コレによると、11月末ごろ新刊『やられた!猟盤日記』が東京キララ社から発行予定とのこと。この版元の名前は、『新宿DIG DUG物語 中平穂積読本』を買ったときに知った。ジャズものが多いのかな。あと、浅生ハルミンさんの日記で、引越しの話にシビレる。呼びかけが「浅生様!」であるとか、「勤務先の欄には“フリー”じゃなくて“個人事業主”と書いてください」と注意されるとか、今年の夏、不動産屋回りをしていたぼくには、やたら身に染みるエピソード多数。それにしても、長嶋千聡ダンボールハウス』(ポプラ社)といい、伊藤理佐『やっちまったよ、一戸建て!!』(文春文庫)といい、「住まい」にまつわるハナシは、どうしてこう物悲しく、笑えるのだろうか。


6時半に出て、渋谷へ。センター街入口の〈TSUTAYA〉に入る。3階の洋画レンタルのコーナーを見るが、本数が多すぎて、ナニから見ればいいのか判らなくなる。事前にメモが必要だ。1本だけ借りる。〈パルコブックセンター〉を覗いてから、〈ロゴスギャラリー〉へ。古書日月堂プレゼンツ「印刷解体 vol.2」を見る。あとから旬公もやってくる。自分の名前の活字を拾って購入していくヒト、多数。入口近くで、築地活版製造所や江川活版製造所の活字見本帳(花形や記号など)をバラして売っていて、何枚かほしかったが、ちょっとガマン。出ようかと思ったら、日月堂佐藤真砂さんがいらして、3人で立ち話。


そのあと、〈龍の髭〉で牛肉入りそばを食べて、山手線でウチに帰る。電車の中で、光原百合『十八の夏』(双葉社)を読了。図書館で借りたもの。この作者は『遠い約束』(創元推理文庫)ともう一冊ぐらい読んでいる。『十八の夏』は中篇4つが入っていて、どれも普通のヒトが主人公であり、自分の中の「常識」によって事件を解決する。宮部みゆきの初期作品に似てないこともない。文章に無駄がなく、読んでいて気持ちよかった。帰ってから、「書評のメルマガ」を編集し、発行する。