企画会議と読書人

なんとなく日記を書く気力が起きなかったので、4日ほど間が空いてしまいました。土日は、ご近所の開成学園の文化祭での古本市へ。初日は文庫20冊と単行本5冊、二日目は文庫14冊と新書2冊、単行本2冊と買い込んで、ご満悦。ナニしろ、文庫30円、単行本80円で、亀井俊介『サーカスが来た!』(文春文庫)、山田稔『幸福へのパスポート』(講談社文庫)、野坂昭如滝田ゆう『怨歌劇場』(講談社文庫)、『ちくま日本文学全集 木山捷平』(ちくま文庫)、海野弘『運命の女たち』(河出書房新社)、石子順造キッチュ論』(ラマ舎)……などなど、かなりイイ本が手に入るのだから、堪えられない。その様子は、旬公の日記(http://d.hatena.ne.jp/halohalo7676/)でどうぞ。月曜日は自宅でほそぼそ仕事、火曜日は出勤でした。


今日は出勤日。朝9時起き。ここ数日、急激に朝が涼しくなってきた。そのため、ちょっと寝坊しがち。仕事場で、単行本の企画をまとめる。午後は、デザイナーのKさんと今度出る本の打ち合わせ、そのあと企画会議。全員の企画をまとめ、一覧にしたものを見ながら話し合う。雑誌の企画は時期やページ数に左右されるが、単行本の場合は、ワリと自由に発想しやすい。ただし、その分、妄想も膨らみやすいので、注意が必要だ。


6時20分に出て、急いで神保町へ。〈Folio〉でC社のMさんと会い、打ち合わせ。そのあと、〈三省堂書店〉で塩山芳明さんと待ち合わせ、三人で〈アミ〉へ。企画のハナシもそこそこに、雑談。塩山さんは、出勤前の30分間で、バルザック近松秋江の全集を少しずつ読むのだとか。「バルザックはもう10年近く読んでいるよ。もうすぐ読み終わる」そうだ。出版社のPR誌各誌も(もちろん身銭で)購読しているし、こういうヒトを本当の意味での「読書人」と呼ぶべきじゃないか、などと思う。10時ごろ解散。


ウチに帰り、ジェフリー・ディーヴァーの新作『獣たちの庭園』(文春文庫)を読み始める。今回はリンカーン・ライムものとは無関係の、1930年代のナチスドイツを舞台にした小説。まだ、ちょっとハナシに入り込めていない。