嫌われ者の誕生日

朝8時半起き。出勤日。午前中は社内で諸々。1時に出て、靖国通りの〈長楽〉で半チャンラーメン。古書会館へ。今日は「愛書会」。臼井吉見監修『戦後文学論争』上・下(番町書房)を3000円で見つける。ほかに、陳舜臣『紅蓮亭の狂女』(毎日新聞社)300円を。宮武外骨の雑誌『ハート』が2000円で出ており、「明治40年」と書いてある。オリジナルにしては安いけどと、手に取ったら、やっぱり『広告批評』の附録だった。復刻なら復刻と書くべきだろう。


帳場に、9月18日(日)〜20日(火)に開催される「フリーダム展」のチラシがあった。急遽決まったらしく、殴り書きのコピーである。牛イチロー先生も出られるそうです。18日は11時開始とのこと。


三省堂書店〉で、根本圭助編『小松崎茂』 昭和の東京』(ちくま文庫)が、ワゴンに積まれていた。こないだ〈荒川ふるさと文化館〉の小松崎茂展で展示されていた、小松崎の東京のスケッチをまとめたものだ。現物は火事で失われ、プリントから起こしたものだが、それでも迫力はある。


6時前まで仕事して、また神保町へ。〈さぼうる〉で塩山芳明さんと会う。打ち合わせのツモリだったが15分で終わり、あとは山下敦弘はエライとか、雑談に終始。7時前に神保町交差点で、映画監督の山崎邦紀さん(「影への隠遁Blog」http://blog.7th-sense.sub.jp/)と一水社の多田さんと待ち合わせ、〈なにわ〉へ。スデに、アクセス畠中、セドロー未来社の小柳さんと天野さんが来ている。そのあと、エンテツさん、旬公、藤田晋也さんと登場。フシギな取り合わせである。今日は塩山さんの52歳の誕生日を祝うというか、それをサカナにして飲む会。多田さんが、「52歳でこんな宴会開いてもらえる奴はいないぞ」と云ってたが、そろそろ「嫌われ者」の称号を返上してもイイのでは? とはいえ、ちゃんと未来社の女性二人にはセクハラしてたし、つねに立場を忘れないオヤジではある。オモシロかった。二次会には行かず、帰る。〈NOMAD〉に寄って、様子を見ようと思ったが、その気力が起きず。


ウチに帰ると、『山口瞳通信』第5号が届いている。ここに「ぼくはまだ山口瞳に出会っていない」という文章を書いたのだ。青木るえかさんや河出の西口さんも寄稿している。同誌は会員制なので、一般の書店には置いてないというコトだが、ちょっともったいない気がする。それと、国書刊行会から橋爪節也編『モダン心斎橋コレクション メトロポリスの時代と記憶』(本体2100円)が送られてくる。大阪ビジュアルをうまく編集した本。これは、どこかで紹介しよう。《タモリ倶楽部》を見たあと、すぐ眠る。