「チェコのマッチラベル展」東京篇、はじまりました

まず宣伝。本日より、根津のカフェ〈NOMAD〉で、「チェコマッチラベル展」がはじまりました(〜19日[月・祝]まで。水曜日定休。2時〜12時)。壁面でのラベルの展示のほか、マッチラベルを入れた2冊のファイルや、マッチラベル・コレクターの雑誌なども展示します。とくに、2冊のファイルは、caloでは展示しなかった絵柄ばかりです。ただ、大切なものですので、ご覧になる際は、お席ではなく、展示物が置いてあるテーブル上でご覧ください。また、チェコの古本や内澤旬子旅行記『旅先でも本』(チェコのことが書いてある)、復刻マッチ、そして単行本『チェコマッチラベル』も発売中です。本人が店内にいるときは、サインもしますので、よろしく。あと、言わずもがなですが、NOMADはカフェですので、ワンオーダーをお願いします。


12日のトークショー、予約が30名に達しました。私のワクで、あと3名さまのみ予約をお受けできますので、前日(11日)までにメールでご連絡ください。ただし、立ち見になることをご了承ください。


とまあ、先に宣伝しておいて、日記に戻る。朝7時半に起きて、8時に出る。駅の立ち食いそばで朝飯。京浜東北線に乗る。新橋で人身事故があったので、10分以上止まったが、なんとか間に合う。横浜某所で某校の取材。1時間で終えて、すぐに引き返すも、やっぱり横浜は遠い。西日暮里に着いたのは12時半。いったんウチに帰ってから、〈NOMAD〉へ。


先に旬公が壁面の展示をやってくれていた。ぼくは古本と、展示物の並べをやる。開店時間の2時直前、どうやらカタチが付く。〈フレンディ〉でサーモンフライ定食。病院に行く旬公と別れ、ウチへ帰る。今柊二さんから、畸人研究学会編『しみったれ家族』(ミリオン出版)と『畸人研究』第19号をいただく。相変わらず精力的だなあ。雑用をこなして、5時半に出て、恵比寿へ。〈TSUTAYA〉でビデオを返却してから、写真美術館のチェコ映画祭へ。


開場までにはやや時間があり、写真美術館のブックショップを覗く。いま展示中の「写真はものの見方をどのように変えてきたか」の図録でもある『写真の歴史入門 第3部「再生」 戦争と12人の写真家』(新潮社)を見る。木村伊兵衛、濱谷浩などの写真家の代表作を配置しながら、全体が写真表現から見た昭和史として、読めるようになっている。こういう展示なら、見ておきたかったが、残念、今週中に終わるのだった。この本だけは買っておく。


ラデク・ランツさんより電話。チェコマッチラベル・コレクターの孫だ。来週、NOMADで会うコトにする。ちなみに、これから観る映画の主人公も「ラデク」と云う。たんなる偶然だけど、ちょっと不思議な気分。《ドライブ》(1994)は、傑作《コーリャ愛のプラハ》のスヴィエラーク監督作品。「チェコ映画初のロードムーヴィー」だそうだ。ボロ車で休暇に出かけた男二人と、途中で拾った女との関係を描く。低予算でどこまで映画が撮れるかという実験でもある。途中ちょっと寝てしまったが、あまり技巧に凝らず、ストレートにつくっていて、けっこうオモシロイ。途中、「スシツェを通る」というセリフがあり、おお、チェコマッチ発祥の場所を通るのか、と期待したが、それらしき描写はなかった。しかし、作中ではマッチ箱が小道具としてうまく使われており、最後に主人公が投げ捨てたマッチ箱が路上に落ちると、それがアップになる。絵柄はパイプで、「MADE IN CZECHOSLOVAKIA」と文字が入っていた。つまり、このマッチは、チェコとスロヴァキアが分離する前の、輸出用のものだと推測できる。


西日暮里に帰ったのは9時半。晩飯は、鮭を焼いたのと味噌汁。《女系家族》を見たあと、旬公とNOMADに行き、いくつか作業。12日のトークショー用に、準備しなければならないコトも多い。あー、忙しい。さすがに疲れて、自転車に乗るとふらつく。ウチに帰ると1時前。