お部屋で地味に

昨夜から絶え間なく雨が降り続いている。朝刊を見ると、都内で浸水した場所もあったようだ。午前中は『彷書月刊』の原稿を書く。昼飯にラーメンをつくって食べ、午後は著者原稿の読み込み。部屋から一歩も出ないと気分が悪いので、まだ雨が降っているが、5時半ごろ出て、〈はやしや〉でチューハイ。


亀鳴屋から新刊の伊藤人譽『馬込の家 室生犀星断章』が届く。こないだの西村賢太氏の小説を読んで、久々にサイトにアクセスしたところ、7月に刊行されているのを知って、注文した。昨年『人譽幻談 幻の猫』を亀鳴屋から刊行した著者の、今度は室生犀星との交流を描いたノンフィクション。例によって、装幀は凝りに凝っており、トンネル箱で表面をくりぬき、その下に表紙に埋め込まれた手摺木版が見えるという具合。これで3200円。


晩飯は、豚コマとしいたけ、ニンジンの煮物みたいなもの。最後に豆腐を入れると、すき焼きみたいになった。ビデオで、今日もアレックス・コックス監督《サウス・ボーダー ハイウェイ・パトロール》を観る。ひたすら、とことん、暗くて地味な映画。でも、それがいいのだ。