陸の孤島

朝8時半に起きる。昨夜の残りで朝飯を食べ、明日のトークで写すチェコの図版を用意する。パソコンに保存してあるから、CD-Rに移せばかんたん、と思っていたら、甘かった。まず、データが保存されているパソコンは、前に使っていたもので、WIN98、CDの書き込み不可、イーサーケーブルなし、ネットへの接続はできない(前はISDNにつないでいたが、ADSLに変えてからドライバを入れてない)という代物。そこでまず、こないだ買ったハードディスクをつないでみるが、ドライバはインストールされているのに、ハードディスクのアイコンが出てこない。ハードディスクのメーカーのサポートに電話して、教えを乞い、「その通りにやればできますから」と云われて、電話を切ってやってみたら、やっぱり出てこない。もう一度、電話して再度説明する(これがめんどくさい)も、「マシン側の問題だと思いますねえ」と突き放される。もしやと思い、USBのスティックを差してみるが、これもドライバが見つからないとかで、使えず。この箱に確実にデータが入っているのに、外に出せないとは、まるで陸の孤島だ。


しかたないので、マシンのメーカーであるシャープの窓口に電話する。持って来てくれれば対応はする、というので、タクシーに乗って市ヶ谷へ。「本とコンピュータ」編集室の近くである。編集室解散から2カ月、こんな用事で市ヶ谷に来るとは思わなかったよ。さすがに対面しての対応は丁寧だった(有料だしな)が、ハードディスクはやはり認識せず(今度は「システムの問題かもしれないですねえ」と)。今日のところは、画像20点ほどを取り出せればイイので、PCカード経由で向こうのマシンにデータを移し、持参したCD-Rに焼いてもらった。終わったのは2時。昼飯を食うヒマもなく、またタクシーに乗ってウチに帰る。


今度は自転車で出て、〈古書ほうろう〉へ。「古書モクロー」の売上代金を受け取る。10ヶ月ほど【ホントは8ヶ月半でした。8月31日訂正】で約4万円。〈上々堂〉に比べて一カ月あたりの売上が低いのは、単価が安いせいだろうか。今後の売り方を研究する必要アリ。〈NOMAD〉に行くと、入り口のトコロにテレビカメラが。こないだ、オヨヨさんや往来堂さんを取材したのと同じヒトたちらしい。明日夜11時のテレビ東京「ワールド・ビジネス・サテライト」で放映らしいので、乞うご期待。山田さんと、復刻マッチの売り方や、トークショーについて打ち合わせ。目下、予約は11人ほど。ウチに帰り、CD-Rの整理。これでどうやら使えそうだ。あとは、caloのマシンにちゃんと認識されるコトを祈るのみ。あと、持っていく本やマッチラベル関係の資料を選ぶ。caloの石川さんからメールで、満席になったとのこと。立ち見を設けるかもしれないので、もし参加したい人がいらっしゃったら、明日caloに電話してみてください(06-6447-4777)。


〈古書ほうろう〉で買った、加藤千晶[おせっかいカレンダー]を聴く。セカンドの[ライラックアパート一〇三]は愛聴盤だ。本作も、のんきなサウンドに涼やかな声が乗っていてイイです。一緒にもらってきたパンフには、このCDを店頭販売する店の加藤さんによる「おせっかいリコメンド」が付いている。ほうろう、青空洋品店、結構人ミルクホールと不忍ブックストリートから3店も紹介されているのはナゼ? 青空洋品店とは共同で「おせっかいTシャツ」を製作した、ともある。


ビレッジプレスからは、亀井澄夫責任編集『妖怪新聞1』(レベル発行、1600円)が届く。川崎ゆきおさんが関わっていた1970年代のミニコミ、という程度の認識しかないが、コレはその「復刊」とある。投稿をまとめた本らしいが、うーん、なんだかよくワカランなあ。川崎ゆきお猟奇王子」が載っている。付録CDには、旭堂南湖さんの講談やら音楽やら。


遅れに遅れているスムース文庫、最後の一人となったマンガ家と、一カ月ぶりに連絡がつく。このところ、メールにも電話にもいっさい応答がなく、往生していたのだ。ようやく、なんとかなる、かもしれぬ。


さて、明日は6時前に出発して、青春18きっぷで大阪へ向かうのだった。夕方5時にcaloでお会いしましょう。