短縮版・谷中の案内人

朝8時半に起きる。今日はナゼか、隣の工事が休みだった。来週からの〈calo bookshop and cafe〉での展覧会で販売する、チェコの古本(一部は新刊として購入したもの)を選び出し、値段をつける。いずれもプラハに行ったときに購入したものだ。ヨゼフ・ラダやヨゼフ・チャペックの絵本(新刊だけど)も出しますよ。あと、「一箱古本市」で売れ残った、ヨゼフ・チャペックの装幀集も再出品。カバーに難アリだけど、まずは一度ナカを見てください。魅了されるコトは必定です。ダンボール一箱をコンビニから発送する。


12時に自転車で出かけて、上野へ向かう。ふだんあまり通らない道を行き、中華料理屋の〈BIKA〉の前に差し掛かる。ランチ(エビと卵の炒め)がウマそうだったので、入ってみる。二度目か。950円とちょっとお高いが、やはり美味しい。上野の〈ABAB赤札堂〉に行き、5階の〈ユニクロ〉でジーンズ2本とズボン(パンツって云うべき?)2本を。試着してると、汗がダラダラ出てくる。スソ直し(短足なので、かなり余ってしまうのだ)を待つあいだ、上の階の〈HMV〉で時間つぶし。できた当時はよく買いに来たが、今日はナニも見つからず。とくに、日本のコーナーのCDの並べ方は、以前よりも退化しているような印象がする。ジーンズを受け取り、〈吉池〉で安い魚を買い、根津の図書館に寄って、ウチに帰る。


週刊読書人』到着。今回から3週、ぼくの「読書日録」が載る。今回は、かんべむさし『第二次脱出計画』(徳間文庫)といしいひさいち『大阪100円生活』(講談社)について。取り上げるのは古い本でもイイというゆるいシバリがありがたい。写真は『週刊朝日』に載ったものと同じ。同じ一面に姜尚中の写真が載っているが、それに比べてあまりにも動物じみているので、自分でも笑ってしまった。あと、『コミックMate』も到着。塩山芳明「新・嫌われ者の記」で、ぼくのコトが。「使い捨てフリーライターになるなり、仕事が殺到しているのはめでたいが、誰でも最初はそう」とあるが、どの辺に「仕事が殺到してる」のか見せてほしいもんだよ、おい。


先日、杉浦康平さんとの会食の際にお会いした、韓国のYu,Jong koogさん(男性。以下、ユウさん)とイラストレーターのHongsiyaさん(女性)から電話がかかり、旬公も一緒に日暮里で会うコトになる。ユウさんは、日本のシブイ場所を紹介する本を執筆するツモリだというので、谷中を案内することになったのだ。それほど時間がないので、最短コースを。朝倉彫塑館の前を通り、〈間間間(さんげんま)〉にカフェがオープンしてるのを見て、その先の路地を通り、〈タムタム〉を覗き、全生庵へ(幽霊画の展示時間は終わっていた)。新しくできた靴屋を見て、〈伊勢辰〉に入り、靴屋の〈ショップnakamura〉を見て、〈青空洋品店〉を見る。そして、〈結構人ミルクホール〉に入り、Hongsiyaさんの作品ファイルを見せてもらう。彼女のサイトは、http://hongsiya.com  作品が載っているので、興味のある方はどうぞ。そのあと、〈往来堂書店〉に入り、千駄木駅まで案内して、解散。駆け足の上、ぼくと旬公の趣味優先の谷中歩きになったが、二人はけっこう愉しんでくれたようだ。これまで何人もこの辺りを案内しているので、短い時間で案内することは慣れている。ただし、ぼくの案内は、「相手が本好きなら」という条件のもとで成立するものなのだけど。


ウチに帰ると、いろいろファクスが。晩飯は、焼いたハラス。脂がのっていてウマイ。テレビで、巻き込まれ型のアクション映画を観るが、出演者は地味で、ストーリーもどこかで見たようなパターンの組み合わせだったが、テンポがいいのでわりと飽きなかった。でも、日記に書こうとしたら、タイトルがどうしても浮かんでこない。その程度の映画。途中から大雨にカミナリ。明日は少しは涼しくなるのだろうか。