政界のいこいさん

朝8時に起きる。うちのマンションの隣の工事が本格的に始まり、朝からドスンドスンとうるさいこと、この上なし。イツまで続くのだろうか? 単行本の企画を立てたり、本を選んだりしているウチに昼になり、うどんにトロロと大根おろし、醤油をぶっかけて食べる。テレビでは、郵政法案についての参議院の投票がはじまろうとするところ。2時に出かけて、神保町へ。袋一杯の本を持っていたトコロににわか雨に出会い、往生した。


彷書月刊』編集部に寄り、ある企画のための本を渡す。それがナニかは次号のお楽しみ。そのあと、田村さんや皆川さんと雑談。辞去して下の階に下りたら、ちょうど編集部に行こうとする荻原魚雷さんと出会う。そのあと、9月から通うことになった某社に行き、企画や、条件面の打ち合わせ。ナンとか暮らしていけそうなのでホッとするが、忙しくなりそうでもある。


6時過ぎにウチに帰る。テレビをつけると、参議院で郵政法案がかなりの差で否決され、小泉が衆議院を解散したというニュースが。緊迫した情勢を伝える映像に混じって、数日前に撮ったらしい森前首相の記者会見をやっていた。小泉を説得するつもりで官邸に行ったら、寿司のひとつも出さずに缶ビールとウーロン茶、それにひからびたチーズを出されたというコトに呆れつつ、空き缶やチーズ(「硬くて噛めないよ!」と強調していた)の現物を記者にひけらかしていた。あまりの内容のなさに記者たちは呆然。終わったあと、「即時撤収!」という感じで散会していた。もう、大笑い。森喜朗は政界のいこいさんだね。


晩飯はチャーハン。桂千穂のインタビュー集『多重映画脚本家 桂千穂』(ワイズ出版)を一気に読む。一作品についてのコメントが少ないのが残念。ちょうどいま、〈ラピュタ阿佐ヶ谷〉で、桂千穂自身が選んだ作品をレイトショー公開しているので、せめて一本は観ることにしよう。