尾崎一雄、反町茂雄、そしてもう一人の「雄」

朝9時に起きて、メールを見たあと、『週刊読書人』の「読書日録」第一回目を書く。何度か書き直し、11時に完成。文房具の〈ナガハマ〉でコピー用紙を買ってくる。今日も暑い。帽子をかぶらずに出たら、クラクラした。昼は、豚コマとネギを炒め、卵で綴じて、ご飯に掛けて食う。あー、うまい。


前橋スズラン大古本市の目録を見ていたら、〈みやま書店〉が筑摩書房の『尾崎一雄全集』を1万5千円で出していた。裸本(函ナシ)で、全15巻のうち第2巻が欠、月報も3巻分欠けているが、それにしても安い。尾崎一雄をまとめて読みたいヒトは、急いで注文すべし。ちなみに、ぼくは同じ前橋の〈大成堂書店〉で揃いを6万円で買っている。前橋・高崎の古本屋には一度行きたいと思っている。今年は「青春18きっぷ」を買い、1枚余る予定なので、それを使って前橋に行こうかな、とも。


青木正美さんより、新著『古書肆・弘文荘訪問記――反町茂雄の晩年』(日本古書通信社)2500円を贈られる。反町の実像を、かなり赤裸々に描いているらしい。早く読みたいと待っていた。〈荻文庫〉からは注文した、季刊書物誌『限定本』第1〜5号(東京文献センター)2000円が到着。2号は水曜荘主人(酒井徳男)のインタビュー、3号は「斎藤昌三七回忌号」だ。ゲラや資料を見ているウチに、4時になった。山手線で有楽町へ。〈ビックカメラ〉でファクスのインクを買う。有楽町線で永田町に出て、半蔵門線に乗り換える。車中、さっき届いた『山口瞳通信』のゲラに朱を入れていたので、乗り換えるとき反対方向に乗ってしまい、途中で引き返す。


神保町で〈岩波ブックセンター〉へ。宮守正雄『昭和激動期の出版編集者 それぞれの航跡を見つめて』(中央大学出版部)、『歴史民俗学』第24号(特集「路地裏の民俗学」)、松平誠『駄菓子屋横丁の昭和史』(小学館)を買う。共同通信のMさんに声を掛けられ、立ち話。〈書肆アクセス〉に行き、奥の机で『チェコマッチラベル』にサインを書く。レジには濱田研吾『脇役本』(右文書院)のサイン本が山と積まれている。やるなあ、ハマびん。15日から開催される「岡崎武志さんが選んだ書肆アクセスの16冊」のフリーペーパーをもらう。「Web読書手帖」(http://yotsuya.exblog.jp/)で紹介されている通り、最終ページのマンガで、モクローセドローが引き合いに出されていて笑った。コレが笑えるヒトは、アクセスの優良なお客様です。


店内で荻原魚雷さん、右文書院の青柳さんと待ち合わせる。2階から下に降りてきた〈キントト文庫〉を初めて覗く。1階に移っても、品揃えをまったく変えてないトコロがこの店らしい。客が次々入ってくるので、安心した。〈三省堂書店〉地下の〈放心亭〉へ。ハートランドビールの生がうまい。ある件のために、魚雷さんを青柳さんに引き合わせる。尾崎一雄でもなく、反町茂雄でもないが、名前の最後に「雄」が付く人物についての企画です。途中からいろんなハナシになり、「あれもやりたい」「これもやってほしい」合戦になる。どれも実現しそうな気がしてしまうトコロが、右文書院の恐ろしさである。気持ちよく飲んで、千代田線で青柳さんと帰り、11時半に帰宅。