8年間のメールは1.5ギガ

朝刊を見て、長新太さんの死去を知る。77歳。絵本作家としてよりも、今江祥智をはじめとする児童文学の挿絵や、ナンセンスなマンガに親しんでいた。「本とコンピュータ」では、第一期の第13〜16号まで、表紙と中のカットをお願いしている。また、銀座のgggで行なった「本コ」の展覧会のポスターも描いていただいた。最初、平野甲賀さんと一緒に、渋谷のお宅に伺って、お目にかかった。絵のタッチと同じく、ひょうひょうとした応対だった。毎号届くイラストを見ては、そのとんでもない発想にいつも爆笑していた。その頃から、ご病気をされているとは聞いていたが、ここしばらくの精力的な活動を見て、安心していた。本当に残念です。


11時に仕事場へ。今日も暑い。ぼくの仕事場は、市ヶ谷の左内坂という急角度の坂を上がりきったトコロにある。遠回りして行っても、別の坂を上がらねばならないコトに変わりはない。なので、夏には地獄の暑さ、冬には転倒の恐怖と戦わねばならぬのだ。あと4日だけ通えば、この坂の上り下りから解放されるのは、ウレシイ。編集部の解散が暑さの最中でなくて、よかったなあ。


今日は、メールソフトのデータを移行する。システム担当のB氏に頼み、仕事場のMACに入っている8年間のメールを、自宅で使っているノートパソコン(WIN)に移す。なんとメールだけで1.5ギガもあったので、ノートのハードディスクを整理して空き領域をつくったり、新しいメーラーTHUNDERBIRDというやつ)をダウンロードしたりで、スムースには進まない。けっきょく7時までかかる。


転送されるデータを見ていると、なんだか気持ち悪くなり、ウチに帰って、ヨコになる。夕食は、〈デリー〉のカレー。シーフードミックスを入れたら、辛いけどウマかった。何もする気力が起きず、溜まっていた『映画秘宝』を数号読む。いつも中身が濃いので、買ってもすぐに読み切れないのだ。何号か前の鈴木則文特集がよく、まとめて観たくなった。