往生際のダンス

昨夜はビデオをもう一本、クリント・イーストウッド《ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場》(1987)を観た。古参の鬼軍曹がやる気のない海兵隊の連中を仕込むという、イーストウッドお得意の「若僧しごき」ストーリー。とてもオモシロかったけど、ラストの戦闘シーンはなくてもヨカッタのでは。


今日も朝9時から本の整理を開始。ようやく仕事部屋の床が見えてきた。引っ越して以来、この床の全体が見えたのは、わずかな間だけだった。何度片付けても、いつの間にか本が堆積してしまう。この繰り返しだ。床にも置けなくなった本は縛って、ベランダの倉庫に放り込んでいた。今日はコレも引っ張り出して、売る本と残す本を選別する。いったん売るほうに分けても、目次を眺めて興味を惹かれると、残すほうに回してしまう。あっちに置いたり、こっちに運んだりと、一冊の本を持ち歩いている。往生際が悪いなァ。


12時に自転車で〈ときわ食堂〉に行き、小ビールとカレーライス。本駒込図書館で、高田里惠子『文学部をめぐる病い』(松籟社)を借りてくる。この本は出たときに買っていたのだが、読むに至らず、そのままドコかに消えてしまった。新刊の『グロテスクな教養』の書評を書くために、やっぱり読んでおきたくなり、借りた次第。片付けしながら、マイケル・ケイン主演《国際諜報局》(1964)を観る。つ、つまらん。


3時半に出て、千駄木へ。駅の出口で松井貴子さんと待ち合わせ。今日は「サンパン」で連載している小沢信男さんの聞き書きの収録なのだ。松井さんにはいつもテープ起こしをお願いしている。今日は、『現代芸術』(記録芸術の会)と『うえの』(上野のれん会)について。一見、まったく関連のなさそうな二つの雑誌だが、意外なつながりがあったのだ。ビールを飲みながら3時間聞き、終わったあとも、泡盛を飲んで、8時ごろ辞去する。泡盛が回ったか、ウチに帰ってから寝てしまった。オレゴンに滞在中の旬公からメールが。

モクローくんの写真は好評でした。というのも、「うちの夫は太ったプレイリードッグに似ている」と言ってたため。一番似ているのはカワウソだとも。ここにはたくさんプレイリードッグがいるんだよ。
THATS MY HUSBAND!! といったらめちゃめちゃ受けました。なぜか。モクローくんの絵も受けました。
そしてここのお父さんがまたすごい太ってるのよ。超かわいい。ばしばし写真とりました。
レストランもデブばかりで、MY FATMAN COLLECTIONといって こっそり写真を撮ろうとしたらまた受けて、いろいろ協力してくれました


ナニをやってるんだか……。すっかり映画熱がぶり返し、クリント・イーストウッド監督《ピンク・キャデラック》(1989)。一度観たハズだが、まるっきり憶えていない。冒頭にトレーラー・ハウスが出てくる。長いのだが、ハナシに盛り上がりがなく、観ていて疲れた。さて寝るか。明日も一日、本の整理です。