ペーパーバックとマンハッタン

朝、出がけにポストを見ると、本の雑誌社から宅急便が。開けると、「清原なつの忘れ物BOX」全2巻だった。著者ご本人からの献本。一昨日、一足先にアクセスで買ったところだが、それはそれとして、嬉しい。清原本を担当している本の雑誌のAさんにも感謝。前にも書きましたが、もっとイロイロ出してくださいな。


もう一冊届いていたのは、『ユリイカ』6月号。特集はムーンライダーズ。ニューアルバム[P.W Babies Paperback]の発売に合わせて組まれたもの。明日は数年ぶりに彼らのライブを見に行くので、準備運動としてはちょうどいい。鈴木慶一インタビューやニューアルバム録音日記など。電車のナカで、鈴木博文の「詩から詞へ」というエッセイを読み、ざわっとした気持ちになる。「制御の出来ていない引用を読むことほど無意味なことはない」という断言に震え、楽譜の歌詞を縦書きから横書きにした理由を読んでホーッと感心する。コレに匹敵する、ミュージシャンの文章としていま思い浮かぶのは、ジャズピアニスト・渋谷毅のものぐらいだろうか。この特集のアンケート「この曲が好き、または嫌い」では、ぼくも回答を寄せた。好きな曲は「霧の10㎡」。鈴木博文の曲である。


仕事場に行き、書類を整理したり、メールを書いたり。途中まで書いてあった、一昨日の日記を書き上げてアップ。一週間も間が空いてしまった。ウチに帰り、庭のゴミを整理。そのあと自転車で、荒川区台東区・文京区の図書館を回り、ミステリばかり十数冊借りてくる。なんか、身体が気楽に読める本を求めているようだ。〈ときわ食堂〉でチューハイを飲む。


夜、ビデオで《マンハッタン・ラブストーリー》を観る。2003年にTBSで放映された、宮藤官九郎脚本のTVドラマ。旬公がビデオ屋で借りてきたのを、途中から一緒に観て、けっこう面白くなり、自分でも最初から見始めた。3日かかって、全11話を見終わった。すべてが細やかに計算されていて、役者もその細やかな世界の登場人物となることを楽しんでいる感じ。演出もいい。TVドラマはホトンド観ないけど、これはかなりオモシロかったです。