梅田で迷う

朝、前田くんの家を出て、梅田に出る。ちょうちょうぼっこの福島杏子さんと、〈紀伊國屋書店〉の近くで待ち合わせるコトになっていたのだが、途中で迷ってしまってとんでもないことに。ぼくが方向音痴なせいもあるけど、警備員やインフォメーションで2回聞いて、「あっちをずっと行けば」とか、「その先を地下にもぐって」とか方角を指し示すだけで、2回ともちゃんと場所を教えてくれなかった。大阪人には常識なことを、ほかの地方から来る人にわかるように伝えるコトに慣れていないのだろうか。


ともかく、「オレはなぜココに?」状態になり、福島さんに電話して、現在地まで来てもらう。喫茶店でインタビュー。これで4人全員にハナシが聞けた。いつもの取材とは違い、各自の見方を浮かび上がらせるような聞き方につとめた。それがうまく文章にまとめられればイイと思う。


JRで天王寺。駅ビルで昼飯を食べ、阪和線で杉本町。大阪市立大学中谷礼仁さんの研究室で、「編集出版組織体 アセテート」(http://www.acetate-ed.net/)の取材。中谷さんは自然体で、カッコイイ。いろいろと刺激を受け、帰りの電車でも妄想が膨らんだ。ホントは、〈リブロ〉の堺店に寄ろうかなと思っていたが、時間がなさそうなので諦めて、天王寺御堂筋線に乗り換えて新大阪へ。駅のカフェで時間つぶし、6時半ののぞみ号に乗る。


ウチに帰ったのは9時半。なぜかいつも天王寺駅で買うコトになる〈HORAI551〉の豚まんとシューマイ。うまい。留守中に完成した「不忍ブックストリートMAP」を見る。色校はさんざん見たが、やはり本物はイイ。ハナシが出てから4ヵ月で、みんなよくココまでやったよなあ、と感無量。昨日からもう近辺での配布を開始している。土日だけですごい勢いで持っていかれているそうで、嬉しい悲鳴だ。その他、滞りがちだったメールの返事を書く。「東京スムース友の会」の参加者は、同人を除いて現在17名。まだ余裕がありますので、お早めに。そういえば旅先で、この席でやる余興をヒトツ思いつき、「おお、こりゃイイ企画だ!」と悦に入ったのだが、いまさっぱり忘れているコトに気がついた。なんだったっけ……? 思い出したら、ココで提案します。


小沢信男さんからお知らせいただき、「東京新聞」のサイト(http://www.tokyo-np.co.jp/doyou/)を見る。「土曜訪問」というコーナーで、小沢さんの記事が載っている。『彷書月刊』の皆川さんのハナシでは、次号(?)の俳句特集で、小沢さん宅で句会をやるそうな。『みすず』の連載も好調だし、『季刊・本とコンピュータ』最終号にもご執筆いただくし、いつも以上に忙しい小沢さんなのだった。