図書館から路地へ

思いついて、昨日からアクセスカウンターを付けてみました。


あるライブのチケットを取るために、朝10時ジャストから携帯で電話を掛け続ける。しかし、15分経ってもまったくつながらないので、諦める(ちなみに、4月22日だったかのムーンライダーズだった)。最近、チケットを手に入れる必要があるような大きな会場には行ってないからなあ。旬公の仕事に付き合って、ビデオでフランシス・コッポラ監督《ヴァージン・スーサイズ》(1999)を観る。少女の自殺のハナシだというので、辛気臭いかなあと思ったら、かなりオモシロかった。基本的にシリアスなストーリーなのだが、ところどころで突然、青春映画してみたりコメディしてみたりと、映画のトーンが一変するのだ。コレは、よほど確信犯じゃなければつくれないだろう。音楽もヨカッタ。


それから自転車で出かける。図書館探訪シリーズ、今日は町屋図書館へ。名前の通り、町屋駅のそばにあるかと思ったら、ほとんど隅田川に接するあたり、荒川区の端っこにあった。適当に走っていたら、細い通りに20メートルごとに三軒も酒屋があった。一軒は〈早起屋酒店〉というオモシロい名前(〈しもふり皮膚科〉と同じぐらいミスマッチ)で、外に立ち飲み用の台が出してある。ほかの二軒も、立ち飲みがアタリマエという風情だった。町屋図書館に到着し、予約の本とほかに数冊借りる。ココは文庫本がかなり揃っている。そのあと、駅前まで戻り、荒川区役所の方へ抜けて、今度は荒川図書館へ。ここは何度か来たコトがある。ココでも予約の本を2冊受け取る。目下、インターネットで検索→予約して、いろんな場所の図書館で受け取るという実験(遊び?)をやっているトコロだ。


ウチに帰ると4時。本を読んでるうち、眠ってしまったらしい。目が覚めたら6時半。仕事していた旬公をせかして、〈古書ほうろう〉へ。写真家の中里和人さんのスライド&トークショーがすでに始まっている。50人以上集まっていただろうか、座れるスペースはすでになく、後ろで立って見る。新しい写真集『路地』(清流出版)のために撮った写真を中心に、100枚以上スライドを見せながら、一言ずつコメントを加えていく。どの建物も、どの風景も、とても印象深い。今度の写真集では、「路地自体」を主人公とするために、路地で子どもが遊んでいたり老人がいたりする写真をあえて外した、と中里さんは云っていたが、たしかに「懐かしさ」だけには収まらない写真だと思う。ところで、映写されたスライドの多くが、なぜか反対向きだった(文字が鏡文字なのですぐ判る)。スライドの機械に入れるときに確認しなかったのだろうか。ワリとずぼらな性格なのかもしれないと思うと、親近感が沸いた。


終って、中里さんの写真集にサインもらおうかなと思っていたが、人が一杯でそれもかなわず。すずらん通りに行き(この路地を中里さんならどう撮るかな、なんて話しつつ)、〈鳥ぎん〉で焼き鳥と釜飯。週末のこの店はいつも満員だ。ウチに帰り、ビデオでアラン・J・パクラ監督《大統領の陰謀》(1976)を観る。近所のビデオ屋で探しても見つからなかった作品。2時間20分と長いが、一気に見終わる。けっして派手なつくりではないが、新聞記者がスクープに迫る様子をじっくり描いている。若手記者のロバート・レッドフォードが、自分が書いた記事を読むデスクの反応を気にするトコロなどは、ああ、そうなんだよなあと思う。ところでこの映画、飯島朋子『映画のなかの図書館』(日本文芸社)で図書館が出てくる映画と紹介され、たしかに米国議会図書館(字幕では国会図書館になっている)で閲覧記録を調べるシーンが出てくる。でも、図書館は少ししか出てこないし、そこでは何も判らない。ちょっと拍子抜けだった。


【今日の郵便物】
★『一寸』『トオリヌケ・キ』