「一箱古本市」店主募集を締め切ります

昼間はとくに書くことナシ。午後、新宿に行き、〈ジュンク堂書店〉で森田信吾『駅前の歩き方』(講談社)を買う。タイトルだけだとナンだか判らないが、これは「その土地ならではの食べ物=常食」をテーマにしたマンガなのだ。『栄光なき天才たち』のマンガ家と食べ物ってミスマッチかな、と思いつつ買ったが、読んでみるとオモシロイ! たんなるグルメ話ではないのはもちろん、伝統的な郷土食も対象外。取り上げるのは、長野伊那の「ローメン」、秋田の「ババヘラアイス」、群馬大泉町の「ブラジル料理」、長崎市の「トルコライス」など。どれもその町のヒトがフツーに食べていて、外の人からは初耳の食べ物ばかり。エンテツさんが追究してた、「行田のフライ」(http://homepage2.nifty.com/entetsu/sinbun/sunbun_8.htm)も出てくる。ストーリーの部分が弱すぎる感はあるが、かなりマジメに取材して描いてある。メジャー誌ながら地味なマンガがよく載る『モーニング』に掲載というのも、うなずける。ただ、あまり人気はなかったのか、取材が大変だったのか、この巻だけで完結しているのが惜しまれる。


そのあと、〈TSUTAYA〉でビデオを返して3本借り、仕事場へ。今日は色校が出ないというので、書類整理など。7時前に出て、ウチに一度帰り、8時に韓国料理屋の〈大栄〉へ。「不忍ブックストリート」の会議。年末にやってからもう2カ月経つのだ。ホント、時間が経つのは早いなあ。今日のメンバーは、〈往来堂書店〉の笈入さんとスタッフの内沼さん、〈オヨヨ書林〉のオヨちゃん、〈古書ほうろう〉の宮地夫妻と神原さん、谷根千工房のサトコちゃん、小森さん&小田木さん、内澤とぼくの11人。この数日で書き出しておいた、決めなければならない項目は50近く。それをひとつずつ話し、決定していく。時間掛かるだろうなと思ったら、案の定、終わったのは1時半だった。後日送りにせずにその場で決めてしまうことは、なかなか大変だった。しかし、それぞれの分担もほぼ決まり、具体的に動き出すことができる。ぼくは進行役でずーっと喋りっぱなしだったので、疲れてしまい、帰ってから倒れるように寝てしまった。


いずれ、公式の発表をしますが、いまのうちに伝えておきたいことだけ、以下に箇条書きします。

★「一箱店主」は現在73人です。上限を75人にしたいので、あと2人だけ参加できます。先着順で受け付けし、75人に達した時点で締め切ります。それ以降は受付できませんので、ご注意ください。受け付けはメールで kawakami@honco.net まで。

★古本市の開催日は4月30日(土)午前11時〜午後6時
雨天の場合には、5月3日(火・祝)に変更します。

★地図の完成・配布は4月アタマです。谷根千地区だけでなく幅広い場所で配布したいと思いますので、「置いてもいい」というお店の方は、メールでご連絡いただければ嬉しいです。完成したら持っていきます。また、地図の配布を手伝ってくれる方も募集中です。

★3月下旬には、公式のサイトを立ち上げます。URLが決まり次第、ココでお知らせします。

細かく決まったのはイイのだけど、これから4月末まで、地図と古本市に関して、やらなければならないコトが山ほどある。タイヘンな2ヵ月間になりそうだなあ。


【今日の郵便物】
★『彷書月刊』3月号
特集は「マキノ映画」。南陀楼の連載は書物blogについての三回目。書きあぐねたけど、ぼくがいまのblogに感じている物足りなさは指摘したつもり。
★古書目録 荻文庫