台北は爆睡の彼方に

結局、昨夜は2時間しか眠れず、8時過ぎのスカイライナーに乗り込む。成田空港は、チェックインカウンターも、入国ゲートもものすごい混雑ぶり。同行のツノさん、アランさんと出会ったりはぐれたりしながら、出発ロビーにたどり着く。飛行機に乗り込んで、離陸前に眠りに落ち、機内食のとき以外はずーっと眠っていた。


台北の中正空港到着は、現地時間の3時ごろ。お天気は曇り。迎えのリムジンに乗って、市内へ。旧正月のさなかだからか、交通はかなり混雑している。「遠東国際大飯店」にチェックインする。かなりの高級ホテル。部屋からブロードバンドでネットにアクセスできるのも、ありがたい。今回は仕事だし、ツノさんが台北国際ブックフェアの主賓というコトもあて、同行者のわれわれもいい待遇にあずかれる。


6時半、「大塊出版」のハンさんとジョアンヌさんが迎えに来て、食事へ。台湾の大衆料理、北京、湖南料理と、いろんな中華を味わえた。お二人に「タイムスリップグリコ」でダブリだった『OLIVE』と『四年の学習』をあげたら喜んでくれる。歩いて、台北で有名だという喫茶店に行き、レックスと会う。コーヒーの粉をいちいち嗅がせにくる店主の講釈を聞きながら、いろいろ話す。


そのあと、24時間営業の〈誠品書店〉へ。10時過ぎているのに客でいっぱい。ドコから集まってくるのか。平積みになっていた『●(「狂」に「しんにゅう」)書架』(邊城出版)という本に目が釘付け。台湾の愛書家の本棚とその蒐集談をまとめたと思われる本で、ほぼ全頁カラーで、本棚の写真がドアップで載っている。レイアウトもすごくイイ。ハンさんに聞くと、「●」は「狩り」という意味らしい。つまり「ブックシェルフ・ハンター」か。(【後記】あとで「逍遙」「そぞろ歩き」のニュアンスの方がつよいと他の人に聞いた。「書棚散歩」という意味になるか。)この本、日本で紹介したいなあ。あとで聞いたら、ツノさんも買っていた。もう一冊、田口久美子『書店風雲録』の台湾版も。日本での書名と同じなので、スグ判る。


20分ぐらい歩いて、ホテルに戻る。風呂に入ったら、12時半。眠い。明日、明後日はブックフェアの取材があるので、もう寝ます。