大学のモクローくん

今朝も眠い。旬公が朝っぱらから《八つ墓村》のDVDを観てるヨコで、二度寝してしまった。仕事場に行き、昨日届いた原稿の整理や催促など。『進学レーダー』の原稿(私立校文化祭の古本市について)を直して、送る。諸方面で尻に火が付きはじめて、ようやく本腰が入り始めた。


8時過ぎに出て、西日暮里へ。〈セブンイレブン〉に寄り、「タイムスリップグリコ」を二つ購入。日課となりつつある。帰ってから開けるが、またしても『POPEYE』と『OLIVE』だった。マガジンハウスものは多めにつくってるのか? セドローくんはまったく興味のない『ARENA37℃(アリーナサーティセブン)』が連続して出てるらしく、それよりはマシだけど……。だいたい9種類というのが少ないのだ。もっと数を増やして、『宝島』や『ビックリハウス』、『ロッキングオン』なんか入れると面白いのに、と昨日も旬公と話していた。ぼくは『コロコロコミック』創刊号を付けてほしかったな(ま、いろいろな条件をクリアして、いまのラインナップに落ち着いたのだろうが)。


夕飯を食べながら、図書館で借りたビデオ《大学の若旦那》(昭和8、清水宏監督)を観る。字幕入りの無声映画だが、「土橋式トーキー」によって効果音(拍手とかラジオの音とか)を入れている。当時はコレでも画期的だったのだろう。若旦那が二階からヒモで結んだカブトムシを下ろして、銭入れから札を盗むシーンが笑えた。見終わって、たしか河野鷹思がこの映画のポスターを描いてたんじゃなかったっけと、作品集『青春図会』を取り出すが、載っていたのは同じ松竹映画でも《大学の顔役》だった。「日本映画データベース」(http://www.jmdb.ne.jp/)で題名に「大学の〜」と付く戦前の映画を検索してみると、《大学のイーグル》《大学の親方》《大学の獅子》《大学の蛮柄紳士》《大学の流線型》《大学の鉄腕児》などのアホらしいタイトルがぞろぞろ。ナンだ、《大学の赤ん坊》ってのは。「大学」はこの時代の流行語だったのだ。なんだか響きが気に入ったので、今度、「モク通」で「大学のモクローくん」というマンガを描いてもらうかな。ちなみに《大学の若旦那》は好評だったらしく、その後、数本続編がつくられている。


毎日新聞の夕刊に、「開高健写真集が完成」という記事が載っていた。若いときから晩年までの写真をまとめたもので、貴重なショットも多いそうだ。茅ヶ崎開高健記念館(http://kaiko.jp/kinenkan/)で、5000円で頒布するという。限定2000部。ぼくはそこまでのファンじゃないから買わないけど、たぶんすぐに売り切れる気がする。


【今日の郵便物】
★古書目録 杉並古書展、書窓展