図書館派に転向?

昨夜の直木賞のことで、ひとつ書き忘れていた。角田光代さんには「モクローくん通信」もお送りしているのだった。よって、「モク通」のコピーは、「新・直木賞作家にもお送りしてます」(読まれてます、ではなくて)に決定。あと今日、岡崎さんの日記を読んだら、岡崎さん、選考会場にいたというのでビックリ。記者会見で角田さんに質問して、角田さんに驚かれた、と書いていたが、そりゃそうだろう。イチローの取材に松井が来るようなもんだからなあ(かなり違うか)。ともあれ、こういうおめでたいハナシは、いくらネタにしてもいい。


仕事場に行き、台北ブックフェアの準備。合間に、書きかけの原稿を何とか終りまで書く。『ぐるり』(http://homepage1.nifty.com/vpress/)の次号からはじまる、音楽に関する連載の第一回目。メールで送ると、編集の五十嵐さんから、「ちょっとカタイかな、と思います」と指摘あり。音楽について書くのははじめてだから、調子がつかめない。もうギリギリだが、数時間延ばしてもらう。仕事場を出て、書店に寄ってから、ウチに帰り、直してみる。6時過ぎに送って、OKをもらう。掲載は今月末(?)に出る号で、「ふたたびの音」というタイトル。一回目は小川美潮についてです。なお、『ぐるり』はちゃんとゲンコー料が出るそうです。日垣隆とはだいぶケタが違うけど(まだいうか←日垣調)、もらえるだけで嬉しい。


6時過ぎに出かけ、〈マミーズ〉でバナナパイと豆腐のラザニアを買う。ここ、味は最高にいいのだが、ラザニアはパックに入れただけなので、ちょっと傾けるとトマトソースが外に出てしまう。年末に実家に買って帰ったときもこぼれたし、今日も自転車に乗ってるウチにこぼれてしまった。〈古書ほうろう〉に行くと、旬公が2月19日にほうろうで開くことになっている「革の手帖」ワークショップが、すでに定員の6人に達してしまったという。すごい。断った人もいるというので、もう一日やればと云う(結局、翌日もやるコトになりそう。先にお断りしたヒトに連絡が行くようです)。出たばかりの『文藝』の角田光代特集号がもう並んでいたので、買う。そのあと、〈ときわ食堂〉でちょっと一杯。


ウチに帰り、図書館で借りた、小林信彦『小説探検』(本の雑誌社)を読む。たしか二回目。アン・タイラーの『アクシデンタル・ツーリスト』(早川書房)とその映画化《偶然の旅行者》を比較して、「小説と映画の差」を明らかにした章は、覚えていた。ほかに、指摘に感心したところ、多数。ついページの端を折りたくなるが、図書館の本なのでそれができない。とりあえず、田中光二の『オリンポスの黄昏』(集英社)は、台東区図書館にあるので、借りてみよう。今月は金欠だし、古書展に行く回数も減らそうと思っている(思うのはタダ)ので、しばらく、この図書館とつき合ってみるつもりだ。


【今日の郵便物】
★にとべさんより モク通の切手とコピー多数。コピーは、『プレイガイドジャーナル』の村上知彦さんの「ギャー横丁」というページと、1998年に関西大学で開かれた「いしいひさいち展」の資料。山野博史氏(図書館長)が作成した「いしいひさいち著書目録」もあった。同学出身者とはいえ、現役漫画家の展覧会を開くなんて、さすが関大はフトコロが広いなあ。
★「ifeel」冬号(紀伊國屋書店
特集は「新宿のイコンたち、60’s」。冒頭の白石かずこ×奥成達対談には、気になる固有名詞がたくさん出てくる。挿入される写真もイイ。この特集では、旬公が「60年代新宿を歩く」というイラストマップを描いています。
★『COMIC Mate』3月号 「新・嫌われ者の記」で、ぼくと神保町で会ったハナシ。
★古書目録 山猫屋