チャクラつながりの日曜日

朝、なんだかえらく早く目が覚めてしまったので、三鷹の〈上々堂〉でやるコトになっていたのに、こちらの都合で延び延びになっていた、「古書モクロー」で販売する本の値札を書く。〈古書ほうろう〉のときと違って、三鷹にはしょっちゅう行けないので、少し高めの、ビジュアルで大判の本を中心に選ぶ。ダンボールひと箱分つくって、宅急便で発送。コレで年明けにはスタートできるかな?(ほうろうの方は、もう少し待ってね) BGMはチャクラの[さてこそ]。細野晴臣プロデュースのこのアルバムは、何年かに一度、聴きかえす。未発表曲やライブ音源が含まれたチャクラのボックスセットを、どこか出さないかな。オレは絶対買うけど。ボーカルの小川美潮は最近、いろんなユニットでライブをやっているので、来年は見に行きたい。


ついでに、今日が締め切りの「早稲田古本村通信」の原稿を書く。今回は居酒屋のハナシ。原稿を送ると、セドローくんは受け取りのメールにかならず感想を何か一言書いてくれる。これが嬉しい。原稿送っても受け取ったという返事さえしない雑誌があるのに、編集者じゃないセドローくんのほうが編集者らしいのはフシギだ。昼飯はベーコンとほうれん草のパスタ。食べながら、日曜日の日課になった《噂の東京マガジン》を観る。下北沢の再開発計画が、とんでもなく大掛かりでアホらしいものだと知る。


神戸、大阪で買った本が詰まった段ボール箱ふたつを開け、忘れないうちに、どこでナニを買ったかリストにしておく。コレをもとに、関西に行ったときの日記を少しずつ完成させようと思っている。4時前に桂牧さんから電話。もうすぐほうろうに着くというので、旬公と一緒に会いに行く。ほうろうで、幻堂百年祭の記念パンフ『幻史』を5部置いてもらう。川崎ゆきお森元暢之竜巻竜次中村よお安田謙一村上知彦南陀楼綾繁ほか参加者のメッセージ&イラスト・写真入り。幻堂100年の年表も入って、300円は安い。幻堂の中野さんからは20部しか預かってこなかったので、早い者勝ちです。今週中に〈書肆アクセス〉にも持ち込む予定。


牧さんと〈ヴァルガー〉に行って、コーヒーを飲みながら、楽器のハナシなどをする。牧さんがチャクラのドラマーだった横澤龍太郎のことを云いだして、その偶然にビックリ。横澤さんは実家の植木屋さんを継いでいるそうだ。この店のテーブルの上には、電球がブラさがっていて、立ち上がるとブツかりそうになる。それを避けた牧さんが、ミルクの坪に手を引っ掛けて落としてしまった。店の女性に「すいません」と謝り、「いいですよ」と云ってもらうが、笑ってない目が怖かった。これから早稲田方面に歩くという牧さん、ウチに帰る旬公と別れ、〈ブックオフ〉へ。二階堂正宏の『極楽町一丁目界隈』(朝日ソノラマ)を見つけて買う。このヒトのマンガ、以前からオモシロイと思っていたが、今月になって単行本を集めて読んでいる。嫁VS姑(舅)の対決が、つねに読者の意表をつく新しいパターンとして提出されるのがスゴイ。


ウチに戻り、メールなど書く。晩飯は豚汁。ご飯が少なかったので、旬公の友人がくれた稲庭うどんを半分ずつ食べる。映画はテレビの《フェイス・オフ》。最初観たときは、斬新な発想だと感心したが、二回目となると飽きる。終って、『レモンクラブ』の書評を書く。今回は住友達也『あわわのあはは 徳島タウン誌風雲録』(西日本出版社)を。BGMはチャクラの[チャクラ]と[南洋でヨイショ]。聞き終わったところに、メール。こないだネットラジオで流れていた、チャクラのカバーが誰のものかワカランと書いたが、ある親切な方が教えてくれた。「あれは小川美潮さんの未発表音源です。屋敷豪太プロデュースで数年前にレコーディングされたものだそう。現在、レコミュニだけでダウンロード販売されています」とのこと。本人だったのかー。ぼくの耳は当てにならない。「レコミュニ」というサイトに行ってみたが、なんか「招待制」みたいで入れない。なので、ココで追求終り。今日は朝から夜まで、偶然にも、チャクラつながりの日曜日だった。