ロレツが回らない

旬公は今朝6時に出て、新潟に取材に行った。帰りは明日の午後だという。その前に、ぼくが5日間ウチを空けていたから、この一週間のうち、二人で一緒にいたのはたった8時間だけという計算になる。すれ違い生活だなあ。ぼくは9時に起きて、「本のメルマガ」の原稿を書き、11時過ぎに仕事場へ。金、月、火と仕事場に出なかったので、処理すべきことが重なっている。「赤旗」が届いていたので、ぼくについての記事を見る。です・ます調で「モクローくん通信」のことを紹介されると、なんだかバカにされているような気も……。写真はウチで撮ったもので、掲載禁止寸前の顔。こんなのカラーで載せて大丈夫か、日本共産党。あと、大橋歩さんの『アルネ』で、ナンと村上春樹の自宅訪問記が、かなりのページを使って掲載されている。これまで絶対に公開してこなかったはずの、書斎や生活空間の写真が満載で、これ、村上ファンにとっては大事件じゃないの?(よく知らないけど)


12時半に出て、新宿の〈ジュンク堂書店〉の8階にあるカフェへ。ここで、永江朗さん、臼田捷治さん、そして「本コ」の津野さん、加賀谷さんと待ち合わせ。ある目的で、ブックデザインが優れた本や発想の優れた本をセレクトするコトになり、その会議なのだ。さすがに強力なメンツなので、打ち合わせでだいたいのタイトルが固まり、そのあと、本棚を回りながら、実際に本を見る。やっぱり手にとって見ながら話すのは、楽しいし、説得力がある。


ちなみに、今日から、銀座の「紙百科ギャラリー」(http://www.ospcl.co.jp/kami100/)で、「装幀研究者の個展 臼田捷治の魅せられたブックデザイン」という展覧会がはじまる。臼田さんが「作家・詩人・文化人・編集者・美術家・デザイナーのそれぞれが生んだ魅力的な作品」をセレクトしたもので、戦前から現在までのブックデザインの本流を押えた上で、これまで装丁の視点から取り上げられてこなかった本も展示している、らしい。これはぜひ行かないと。永江、臼田の両氏と別れ、〈中村屋〉レストランへ。初めてココのインドカレーを食べる(お歳暮で詰め合わせをもらったことはあるが)。うまいけど、チキンの骨がゴツイので往生した。


仕事場に戻り、打ち合わせや電話。なんか疲れているらしく、喋っていることにロレツが回ってないのが、自分で感じられる。こりゃ、まずいと、今日行ければ行こうと思っていた、毎日ムックの打ち上げに出ずに家に帰る。帰るなり、布団に転げこんで、しばらく眠る。起きたらスグに取り掛からねばならない作業がある。これがめんどくさいんだよなあ。ネットを見ると、「まぼろしチャンネル」の「帝都逍遙蕩尽日録」(http://www.maboroshi-ch.com/cha/nandarou.htm)が更新されていた。つい2ヶ月前なのだが、いま振り返ると我が事ながら笑ってしまうほどに、高校の文化祭での古本市に熱中している。


【留守中の郵便物】
★古書目録 逍遥(古書現世)、松屋銀座、山田書店、大丸梅田店、月曜倶楽部、ぐろりや会
★「日本古書通信
ほかにもあるけど、略。