大阪チン紀行(古本屋篇)

*とりあえず、行動だけ、メモします。
東京に戻ってから、ちゃんと書ければ書きますが。

朝9時半に起き、前田くんのお母さんがつくってくれたサンドイッチを食べて出発。
大阪駅前の第三ビル地下の古本屋へ。〈もっきりや〉など4、5軒。けっこういい本があった。
第一ビルの上の〈高尾書林〉。カウンターの爺さん二人の喋りが漫才みたいで、笑いをこらえるのに必死。ここに再現したいが、関西弁が使えないので断念。
また第三ビルに戻り、中尾務さんと会う。前田くんお勧めにして、坪内祐三まぼろしの大阪』にも登場する〈ネスパ〉へ。牛肉のコロペットというのを食べる。微妙な味だ。三人でやりたいこと、いろいろ話す。
中尾さんと別れて、天王寺から阪和線へ。大阪人でもあまり行かないらしい(あとで会った人みんなに云われた)長居という駅へ。そこの〈福永懐徳堂〉へ。外の壁面の均一の量に驚愕。文庫も単行本も漫画も雑誌も凄い量ある。中もかなり多い。2冊買って目録をもらう。
そのあと、南田辺。いつも目録を送ってもらっている〈黒崎書店〉。二階建てのきちんと整理された店。駅の反対側に出ると、恐ろしく寂れていい味を出している商店街が。その真ん中に、これもいい感じの木造の〈友宏書店〉があったが残念ながら休み。この近くに〈街〉とか〈マンボ〉とかの喫茶店があり、入ってみたくなる。もう一軒、神社の近くに古本屋があるが、入り口まで本の山で入れそうもない。店の前にテーブル出して本を整理しているおばさんに聞いてみるが、やっぱり無理。しかし、マンガや文庫の端本ばかりで、どうやって商売してるのか、不思議。
天王寺に戻り、地下鉄を乗り継いで、北浜の〈アトリエ箱庭〉へ。幸田さんとお話しする。なんかゆっくり話していたくなる女性だ。客の古本屋おやじたちが熱を上げてるという噂もうなずける。〈上々堂〉の長谷川さんにちょっと似てるかな。コーヒーを入れてもらった。
それから、扇町駅で降り、〈矢野書房〉と〈天牛書店〉へ。2冊買う。前田くんが方向を間違えて、天神橋筋一丁目というやや寂れた通りに出る。ここで〈尼ミンミン〉というあのチェーン店のミンミンと同じ字を書く(でも独立してると、店主は云っていた)餃子の店(カウンターのみ)に入る。ここ、安くてうまい。ギョーザ、野菜炒め、ラーメンと焼き飯。
駅の方に戻るときに、「古本」の看板を発見。即入ってみる。靴を脱いで上がる。運動系や詩集が多いかな。〈空閑文庫〉といって、前は別のところで営業し、一年前にこちらに移ったそうだ。2冊買う。
梅田から肥後橋まで歩き、〈calo〉へ。エレベーターを降りると、目の前に飲んでいる人が。「書店員ナイト」といって、書店員や出版社の人など、まあ出版関係の人が集まる、会費制のパーティだ。こういう集まりで、知らない人に挨拶したり名刺交換したりするのは苦手なので、なるべく知り合いと話す。ちょうちょぼっこ(―郷田さん)、扉野・近代夫婦、「エルマガ」の稲盛さん、川口さんなど。石川さんにぼくの本にサインを頼まれたが、酔っ払ってるのでまたひどい字になってしまった。あとで、初めて会った某版元の編集者(口が悪い)に、「もっとバランスを考えて書け」といわれたが、ほっとけ。
11時過ぎに前田くん宅に帰り、一緒にテレビ観る。パソコンを借りて、この4日間のことをメモだけしておこうかと書き始めると、やっぱり時間がかかってしまった。
明日は朝から京都に行き、打ち合わせだ。もう寝よう。