百年祭の終結とふちがみとふなとの衝撃

*とりあえず、行動だけ、メモします。
東京に戻ってから、ちゃんと書ければ書きますが。


今日もまた、〈アート・ランダム〉へ。
11時に行くと、川崎ゆきおさんがもういらしていた。身内ばっかりを前にして、病気のハナシ、漫画のハナシ。漫画を長いことやっていると、描く線がどんどん単純になり、「絵が言葉に近づいていく」と。病気のために、電車や車に乗れず、一時間半かけて伊丹から自転車でいらっしゃったとのこと。そして、また同じ時間をかけて、伊丹に帰っていかれた。
エンテツさんと二人で抜け出し、三宮へ。食堂をめざすが、日曜でどこも休み。センター街の古本屋を覗き、元町駅前の〈丸玉食堂〉に入る。メニューないので、入り口のガラスケースで頼むものを決めて入る。ビール、腸詰、豚足、焼きそば、タン炒め、焼き飯で、一人2000円。異様に安く、うまい。
海文堂書店〉に行き、田中さんにエンテツさんを紹介。ちくま文庫にサインしてた。その後、〈ちんき堂〉にも。
3時前に〈アート・ランダム〉に戻る。外は大雨になっていた。2時からの旭堂南湖さんは見逃した(挨拶も出来ず)。
安田謙一×ガンジー石原×中村よおトーク。全員、この六甲駅周辺に縁があるとかで、そのハナシからレコードや喫茶店の話へ。どーでもいい話をこれだけ面白く聞かせられるのは、やはり才能だよなあ。前日のトークや川崎さんの話と、微妙に重なっている部分があるところが、3日参加した者にとっては面白い。終わってから安田さん、イレメさんとちょっとだけ話す。前田くんは遅刻して参上。
エンテツさんは名古屋の友だちに会うために、一足先に出かけた。
寄せ場科学のライブ。よおさんがゲスト。初めて聴くが、かなりいい。終わってから、近所から苦情が来た旨を聞かされる。
みんなに挨拶して、前田くんと一緒に、阪急で梅田へ。コインロッカーに荷物を放り込み、さて飲みに行くかと、お初天神をうろうろ。チェーン店か創作料理くさい店構えが多く、どこも入りがたい。やっと、以前うらたじゅんさんに連れて行ってもらった〈松屋〉を見つけ、奥のテーブルに座る。ビールで焼き鳥など食べてうちに、カウンターの向こうに座っている男がどうも知った顔に見えてきた。煙をすかしてよく見ると、なんとエンテツさんではないか! すぐにコッチのテーブルに呼び寄せる。
名古屋の友だちと連絡つかず、しょうがないから大阪駅前の高級ホテルを予約して、飲みに出たという。で、やっぱりいい店がないとさんざんウロついて、やっとこの店に落ち着いたのだという。何たる偶然。すっかり盛り上がる。で、一緒にライブハウスに行くことに。
東梅田の〈ハードレイン〉で、ふちがみとふなとのワンマンライブ。他のバンドと一緒に出たのは見たことがあるし、船戸さんのベースは今年さんざん聴いているが、ふたりだけというのは初めて。遅れて入ったので、会場は満員。1セット目は立って聞く。アップテンポの曲からスローな曲から、ふたりの息は合っている。2セット目の頭にやった、バートン・クレーンの「胸を張って歩け」という曲の、やけくそな明るさ。「世界中がみんなマイナスだ」という明るい諦念がいい。その次にやった、山の上からの町の風景をうたった歌は、CDでは聴いていたが、生だともっと沁みる。なんだか涙が出てきた。ほかにも、オリジナル・カバー取り混ぜて、かなりの曲数をやり、3回のアンコールに応えて1曲ずつやってくれた。ふちがみとふなとの二人にしても、会心のライブだったのではないだろうか。
なんか別れがたそうなエンテツさんに付き合って、〈村さ来〉に入ったら、そこはレトロっぽいインテリアの店で、戦前だか戦後だか時期のはっきりしないポスターやチラシ(サッポロ→ヨッポロなど、固有名詞をいじっている)が貼ってある。そこで1時間飲む。さすがに一日飲み続けなので、酒が回ってきて、気分が悪い。
エンテツさんと別れて、今里の前田くんの自宅へ。お母さんが出迎えてくれる。なんと70年を超えるという一軒家。その2階に泊めてもらう。風呂に入れてもらい、布団を引いたら、もうすぐ眠ってしまった。