神戸の夜は幻なり

朝7時に起きて、「図書新聞」の原稿を書く。10時過ぎに書き終える。谷中で製本ワークショップをやる旬公と外で別れて、〈古書ほうろう〉へ。昨日のほうろうの日記で、ぼくの日記を見て、スムース文庫を求めて店に来た人がいたとあった。今回の2点にはぼくは関わってないので、届いたのは各3部だけ。改めて何冊か注文してから、ほうろうに持ち込もうと思っていたのだが、そうせかされたんじゃしょうがない。とりあえず2部ずつ持っていく。今日なら買えますよ(売り切れ御免)。


ウチに帰って、おにぎりを喰う。持っていく荷物をまとめる。なんとか1時過ぎの新幹線に乗らないと。というワケで、「幻堂百年祭」に出席のため、神戸に行ってきます。ぼくの出演は、明日の夕方。村上知彦さん、太郎吉野さんとのトークです。よかったらお出でください。また、今日の夕方と、明日、明後日はなるべく会場にいるようにします。なお、今回はパソコンを持っていかないので、数日間、日記が更新できないと思います。メールはどっかで見ていますが。では。

*以下は、13日大阪にて更新。とりあえず、行動だけ、メモします。
東京に戻ってから、ちゃんと書ければ書きますが。

1時過ぎののぞみ号で、新大阪へ。車中読書は村上知彦『情報誌的世界のなりたち』(思想の科学社)の再読。やっぱ、名著だわ。4時に新大阪着。乗り換えて、六甲道で降りる。数年前に行った、〈文庫六甲〉を覗く。そのあと北側の〈宇仁菅書店〉に行ったら、本の量と質に圧倒された。村島帰之の『わが新開地』を3000円で見つけて興奮(あとで調べたら、柏書房の著作集第2巻に入っていたが、原本が手に入ったのはやはりうれしい)。
そんなこんなで、ちょっと遅れて、「幻堂百年祭」の会場である〈アート・ランダム〉へ。なかのさん制作の映画をやっていた。客は、中村よお、川辺夫妻、森元暢之、MSHIBATA、ジレッスル、東京から来たエンテツと、身内ばっかり。トークやライブをやるというからもっと広いところを想像していたが、1階は8畳ぐらいの空間だ。2階には幻堂関係のあほらしく、力の入った展示が。
そのあと、竜巻竜次の「マンガ講座」という名のうだうだトーク。でも面白かった。このイベントのパンフにサインしてもらう。
最後は今泉さんの映画。1970年代の8ミリ映画がよかった。
終わって、阪急六甲の方へ。途中〈せかい書房〉という古本と駄菓子とガチャガチャの店があり、よおさんにここはいいと教えられて入ってみると、マンガ本がすごい。壁に張り付いてたちまち十数冊拾い出す。値段はなく、レジで店主に聞くしくみ。けっこう安かった。
〈平衛六〉という飲み屋で打ち上げ。安くて、おでんをはじめとするつまみがうまかった。
今日はエンテツさんと二人で石井章さんのお宅に泊めてもらうことに。阪急で隣の御影へ。そこから「日本のビバリーヒルズ」そのものの高級住宅街を通り抜け、川を渡って、山を登り、ようやく石井さんのマンションへたどりつく。本が多かったので、へとへと。
改装中でいろいろ作業の跡があったが、風呂はもう完成していて、テレビ付きの入浴を楽しませていただいた。せっかく気分がリラックスしたのに、そのあと、石井さん秘蔵の流出映像を見せられる。このオヤジ、やっぱり変態ですわ。で、エンテツともども疲れきって、すぐ眠ってしまう。


【今日の郵便物】
★古書目録 高崎スズラン古書市