なにごともなき日曜日

朝寝坊。今週末に旬公が久々に「製本ワークショップ」をやるので、参加者用に買った折りたたみ椅子を、タクシーで谷中の部屋まで運ぶ。タクシーから椅子を出していると、大家のおばあさんが出てきた。挨拶すると不審そうな顔をするので、「カワカミです」と云うもどうも通じた気配がない。前に何度も話しているのにどうしたんだろうと思いながら、荷物を運び終わると、またおばあさんが寄ってきて、「カワカミさんの旦那さん? とてもお若く見えるので判らなかったわ」とのたまう。以前はオーバー着ていたから印象が違ったんだって。「お若い」と云われたのは久しぶりだ。


タクシーでウチに戻る旬公と別れて、根津へ。自然食品の店でシャンプーを買おうと思ったら休み。〈往来堂書店〉に寄り、マンガを数冊買ってウチまで歩いて帰る。安野モヨコ働きマン』第1巻(講談社)を読む。久しぶりに調子いいんじゃないかな。部下のどうしようもない男が、一向に反省しないままであるあたりがリアルだ。そのあと、ちょっと寝たり、仕事したりして夜に。夕飯は、鳥取で買ってきた、さばのへしこ、砂丘らっきょう、鯛ちくわと、秋田の旬公の友達が送ってくれたじゅんさい、里芋の味噌汁、そして鎌倉の実家からもらった焼豚と、お土産と貰い物で豪華かつ健康的な食卓となる。


夜、仕事しながら、留守中のメールへの返事を書く。赤田祐一さんからのメールに爆笑。古本を買ったところ、ページの間に「根津―大手町 28歳 河上進」と書かれた定期券が挟まっていたというのだ。まだ根津の一軒家に下宿して、内神田のゆまに書房に通っている時期のコトだ。それがナンの本だったかは、秘密です。それにしても、書き込みや線引きをしてなくて本当にヨカッタよ。


【今日の郵便物】
★古書目録 五反田展、サッポロ堂書店