イベント行けずに泪橋に行った

酔っ払うと、夜中に眼が覚めてしまう。黒川博行『蒼煌』を最後まで読む。これは、美術界版「白い巨塔」である。立場の違う登場人物たちの利害関係がうまく書き分けられていて、最後まで飽きなかった。昨日、セドローくんにもらった、新雑誌『WiLL』を眺める。判型といい表紙といい、新しい雑誌というイメージがわかない。セドローくんの「早稲田古本劇場」のほかには、日垣隆「どっからでもかかって来い! 売文生活日記」がオモシロイ。あちこちに文句をつけているが、固有名詞あげての具体的な攻撃なのがいい。対応の悪いオンライン古書店として2店の名が載っていて、野次馬的に気になった。


6時ごろに眠り、10時過ぎに起きる。原稿をぼちぼちやるが、まだ風邪から回復してないので調子悪い。今日は新木場で、「クイックジャパン」主催のイベントが3時からあり、遅れてでも行きたかったが、5時過ぎてもメドが見えない。おまけに突然ADSLがつながらなくなり、ネットもメールもできなくなった。帰って来た旬公がNTTに電話して、対応策を聞き、元通りになった頃には7時回っていた。で、諦める。オオルタイチが見たかったが、残念。招待してくれた森山編集長、ゴメン。


9時前に、バスで三ノ輪へ。南千住方向に歩き、泪橋の手前にあるバー〈Tepui〉へ。客はこの辺に長期滞在してる外人さんばっかり。「バス」という銘柄の生ビールを飲む。本を読みながら待つうち、田端ヒロアキ大沼ショージのコンビがやってくる。この二人にお願いしてある本をつくろうという計画。いよいよ具体的になりつつある。恵比寿に出かけていた旬公も合流する。大沼さん、自分の写真を使った手づくり本に燃えている。彼らは自宅に小さな印刷機を持っているので、活版文字と写真を組み合わせた本をつくりたいとか。ハナシを聞いてるうちに、今度の『BOOKISH』に書いた真尾倍弘・悦子夫妻とどこかダブって見えてきて、記事のコピーを手渡す。12時半頃、タクシーで帰宅。


そういえば、今日はもう一人客がいた。「クイックジャパン」のイベントのため、わざわざやってきた「大阪のチン」こと前田和彦くんだ。イベントに最後までつきあい、そのあと誰かと飲んでたようで、「これから出ます」と電話があったのは12時前。谷中のアパートのカギの位置やストーブの使い方を伝え、あとは勝手にやってもらうことにした。


【今日の郵便物】
★原正弘さんより 初監督作品《OLDK》(すぎむらしんいち原作)のチラシと招待券。「ラブ・コレクション」シリーズの一本だという(http://www.love-colle.com/)。今月末から、〈渋谷シネ・ラ・セット〉で上映されるとのこと。オモシロそうなので、行ってみよう。
★古書目録 やまだ書店
★『現代用語の基礎知識2005年版』 デザイン、編集、一部の記事執筆に知り合いが。別冊附録では、ちょっと気になっていたテーマに関する用語がコラム風に解説されていて、面白く読んだ。