アンケートのようなもの

【注】本日午後、アンケートのお願いをアップしましたが、そのあとに日記をアップしました。「10月25日A」「10月25日B」というふうに、二つ日記をアップできると思い込んでいたので。小見出しの入れ方もまだよく判ってないので、冒頭に注記します。


あと一週間ほどで、当日記「ナンダロウアヤシゲな日々」は、開始から4カ月を迎えます。好き勝手に書いているとはいえ、日記を公開している以上、読んでいる方の反応が知りたいのが人情です。リンク先を見ていると、この日記を「はてなアンテナ」や リンクに登録してくださっているblogが多いのですが、どのように読まれているのか、ホントに読まれているのかが気になるところです。そこで、「アンケートのようなもの」を取ってみることにしました。


「のようなもの」ですから、なにか集計したり結果発表をしたりはいたしません。ただ、いただいた回答のウチ、興味深いものは日記で紹介させてもらうつもりです。また、回答いただいてもナニか差し上げるコトもできません。それでも、答えてやろうじゃないか、という方は、以下の問い(ひとつだけです)にお答え下さい。


【質問】これまでの「ナンダロウアヤシゲな日々」で一番オモシロかった日記の日付と、その理由をお答え下さい。理由は、好きな本屋が出ているから、自分が登場しているから、などなるべく具体的にお書き下さい。
もしくは、一番つまらなかった日記の日付と、その理由(原稿が書けない言い訳を書くな、など)でも結構です。


回答にはお名前/ハンドルネームをお書き添え下さい。名前が出るのがまずい方は「匿名希望」とお書き下さい。
サイト/blogをお持ちの方はURLをお書き添え下さい。
回答はメールで kawakami@honco.net までお送り下さい。
締め切りは10月30日。興味深い回答は、来月に入ってからボツボツ紹介させていただきます。


まったく反応がなくても、やや寂しい気持ちがするだけで、日記を書くコトをやめたりはしないので、ご心配なく。回答お待ちしています。

*********

さて、本日の日記。昨夜寝ている間に、何度か揺れがある。もし新潟に住んでいたら、いつ本が落ちてくるか、本棚が倒れてくるかが心配で眠るどころではないだろう。9時半に出るつもりだったが、出掛けに電話をしていたら遅くなった。古書会館に着くと、階段の下からオヨちゃんが上がってくる。早起きだなあ。今日は新宿展。セドローくんもイチローくんもいた。

目録に安藤書店が、小林信彦の『われわれはなぜ映画館にいるのか』『東京のドンキホーテ』『東京のロビンソン・クルーソー』を出していた。晶文社のいわゆる「バラエティ・ブック」で、近頃の古書価はきわめて高い(矢口書店で『東京のロビンソン・クルーソー』が1万6000円!)。なのに安藤さんは、一冊3800円で出していた。3点とも申し込んだが、当たったのは1点(どれかはヒミツ)。当然ながら注文殺到で、ぼくの受け取った本にも15人近くから注文が入っていた。昔、図書館で借りて読んだけど、もう一度読み返したいと思っていたところなので、嬉しい。


会場を回って、桜井昌一『ぼくは劇画の仕掛人だった』(エイプリル出版)1000円、『食の文学館』第8号(紀伊國屋書店発売)350円、久保田万太郎『浅草記』(生活社)500円、東陽片岡『やらかい漫画』(青林堂)500円、岩川隆『ドンブリストの冒険』(文藝春秋)300円を買う。最後のは食に関する小説集。エンテツさんにあげようかな。場内で会ったキントト文庫さんから、神田古書連の目録『古本』をいただく。今年ももう、古本祭りの季節だなあ。


書泉グランデ〉で2冊買い、古本屋を数軒覗いて、〈三幸園〉で昼飯を食い、神保町駅(九段下側)近くの〈タリーズ・コーヒー〉で本を読む。それから仕事場へ。著者への連絡を取りながら、まだ読んでなかった雑誌・新聞に目を通す。『出版ニュース』10月下旬号には、小田光雄「稲岡勝への反論」を掲載。昨年12月中旬号に掲載した稲岡氏の文章中、小田氏の『書店の近代』(平凡社新書)を激烈に批判した節があった。その記述への、こっちも激烈な反論。ただ、稲岡氏の「詐術的読解」の例を挙げているだけで、「彼のちまちま守っているお仲間だけの世界」がどんなものかまでは踏み込んでいない。いっそのこと、日本近代文学会で公開討論してはどうだろう。他に「本とコンピュータ」の終刊について報じられた先週金曜日の朝日新聞、ぼくの古巣のゆまに書房を取り上げた能勢仁「個性派出版社訪ねある記」掲載の『図書館の学校』11月号、〈calo bookshop&cafe〉を大きく取り上げた『新文化』10月7日号などを読む。


ゆまに書房の取材記事で、びっくりしたこと。創業一年後、中央公論社の高梨茂専務が訪ねてきて、「御社は良い本を出版していますね」と誉めてくれたという。「中央公論社も近世文学の出版を手掛けており、特に中世に造詣の深い高梨専務の目にゆまに書房が止まったのである。(略)荒井社長は翌週、高梨専務を訪ねた」。ぼくの在籍時、社長から創業当時の話をいくつか聞かされたが、このハナシは知らなかったなあ。聞いていれば、「sumus」の中公文庫特集のときに参考になったかもしれない。まあ、聞いていても当時はそんな話、右から左だっただろうけど。


ウチに帰り、パスタをつくる。カルボナーラがとてもウマくなったと旬公にホメられる(操縦されてる?)。そのあと、原稿のメモを取ったり、手紙を書いたりしながら、この三日間持ち歩いていたジェフリー・ディーヴァー『魔術師』(文藝春秋)を読了。うーん、面白い、オモシロイが、これまでのライム・シリーズのように、ラスト3ページまで行き先が見えないという緊張感はなかった。


【今日の郵便物】
★若松書房通販部より古本 『木佐木日記』第2、4巻(現代史研究会)各2500円
この日記の1巻本(図書出版社版)は持っているが、4巻本が出ることはメッタにないし安いので、バラだけど注文。手に入れたのはいいが、あと2巻をどうやって揃えるか?
★古書目録 水曜荘文庫、『古本』(キントト文庫さんにもらった)