同時代に伊藤理佐がいることのありがたさ

仕事場に行く前に、市ヶ谷の〈文教堂書店〉へ。一冊だけ残っていた、伊藤理佐おいピータン!!』第6巻(講談社)を買う。伊藤理佐の新刊は平積みになってない場合が多く、相当後になってから気づくことが多い。いま、神様に「好きなマンガ家ならダレでも会わせてやる」といわれたら、まっさきに会いたいのは伊藤理佐だ。一緒に『サンデー毎日』も買う。グラビアと本文で、福島県只見町の「古本村」を岡崎武志さんが取材。5棟ある倉庫兼店舗が、倉庫ごと(つまり本ごと)土地付きで580万からで売りに出されているという。この記事、写真も岡崎さんが撮っている。すげー大きく使われているよ。


企画の詰め、原稿依頼状、取材のリサーチなどなどで時間が過ぎていく。7時前に出て、ウチに帰る。さっそく『おいピータン!!』を読んで爆笑。このマンガ、巻を追うにつれて、「親しい仲における微妙な食い違いのおかしさ」の描写が絶妙になっている。晩飯はうどん。テレビでニュースを見たあと、「書評のメルマガ」の編集。「ホンのメド」という情報欄、気が乗ればいくらでも書けるのだが、他にやるべきことが多いときにはなるべく書かずに済ませたい。この日記もはじめたことだし、南陀楼の個人的なことは、「ホンのメド」から外すようにしたいと思う。


谷中のアパートに泊まっている大阪の狆こと前田くんから電話。昨日は立石の岡島くんのウチに泊まり、今日は弥生美術館や中目黒の古本屋に行ったそうだ。東京を満喫してるなあ。明日まで泊まって、あさって帰るとのこと。


【今日のお私事】
★『プレジデント』10月4日号
読書欄の「世の中の読み方」で、南陀楼の「『大型書店戦争』の背景がわかる本屋さんの本」1ページ分。新規出店ラッシュに引っ掛けて、小田光雄『書店の近代』、岡崎武志+CWS『本屋さんになる!』、田口久美子『書店風雲録』を紹介。この号のインタビューになぜかクレイジーケンバンド横山剣が出ている。
★『出版ニュース』9月中旬号
「情報区」で『ナンダロウアヤシゲな日々』が紹介される。「“南陀楼ワールド”を知るには好個のエッセイ集である」と書かれて照れる。


【今日の郵便物】
★「古本共和国」19号 特集「BIGBOX古書感謝市」。おぼろげに覚えていた1階から6階への売り場移動の経緯が判ってオモシロかった。
★「日本古書通信」9月号
臼田捷治さんより 新著『装幀列伝 本を設計する仕事人たち』(平凡社新書)をいただく。
★『gris-gris』第2号
判型が変わって、可愛くなった。特集は東郷青児の装幀本。大阪の読書バー「アトリエ箱庭」のコレクションを中心に紹介。東郷デザインの包み紙や行きつけだった喫茶店まで踏み込んでいるところが、『gris-gris』らしい。
★古書目録 趣味の古書展、演劇・映画・風俗目録(一誠堂書店