出かける前の一仕事

昨日の台風のせいで、夜行バスで上京するはずだったウチの両親は、今朝の特急&新幹線を取り直したそうだ。ニュースをゼンゼン見ていなかったので、中国地方にそんなにヒドイ影響があったこと、知らなかった。今朝は風はまだ強かったが、昼前にはすっかり晴れて、暑さも戻ってきた。


朝10時に本郷三丁目。〈アルカディア書房〉の取材。ココに来ると、財布をはたいて買いたくなる本がたくさんあるが、ガマンガマン。矢下さんは先日、自転車で散歩中に〈オヨヨ書林〉と〈古書ほうろう〉を見つけて寄ったという。「いやー、ガラスケースのチャペックの本、値段を聞いてしまったよ」と云うので、それ、ぼくの本なんですと云うと目を丸くされた。『ダーシェンカ』の戦前翻訳版は珍しい、とも云ってもらえる。アルカディアさんに珍しがられるなんて、嬉しい限りだ。


終って湯島まで歩き、仕事場へ。今日入れないとヤバイ原稿、最後の手直しに手間取る。1200字でイントロも入れて三冊紹介するというのは、なかなか難しい。なんとか書き終わり、Iさんにメールすると、すぐに返事があり、「いま近くにいるので寄ります」と仕事場に現れる。原稿、気に入っていただいたようでホッとする。お出かけ前の仕事、じつはまだ残っているのだが、いちばん大物が片付いたので気が楽になる。


帰りに、〈文教堂書店〉に寄り、「サンデー毎日」を買う。岡崎武志さんの文庫書評で、エンテツさんの『汁かけめし快食學』が取り上げられているのだ。エンテツさんの文体を、これ自体「汁かけめし」的だと、評している。そうだ、そうだ。西日暮里で〈はやしや〉に寄り、ビールを飲みながら「サンデー毎日」眺めるが、書評のほかに読みたい記事が一本もない。新潮でも文春でも、せめて2、3本は見つかるのだが。


ウチに帰り、鮭チャーハンをつくって、旬公に食べさせる。明日までにイラスト2本を上げなければならないとか。まだ出かける用意など、残っているコトがたくさんある。というワケで、明日から数日間、更新をお休みします。


【今日の郵便物】
★吉田勝栄さんより 「本」(麦書房)の最後の2号を貸してくれるついでに、実家のダブリ本を送ってくれた。花森安治装丁の「歴史日本」、谷沢永一の「署名のある紙礫」が載っている同人誌「評言と構想」、大屋幸世「蒐書日誌(番外)」連載の「地上」など、小さめの箱にギッシリ。とてもありがたいとは思うが、同時に、これをどこに置こうと悩むことしきり。