暗闇を突っ走れ

朝9時に起きて、出発の準備。いつもギリギリまで用事があるのだが、今回は12時半までに日暮里に着いていれば楽勝。……と思っていたら、旬公の仕事が終らず、けっきょく発車5分前に駅に滑り込む。コンビニで買ったおにぎりで昼飯。


成田空港の第二ターミナル駅で、ウチの両親(以下、出雲)と待ち合わせ、出発ロビーへ。そこで旬公の両親(以下、鎌倉)と会う。出雲と鎌倉はこれまで二回しか会ったことがなく、子どもの目から見ても正反対といっていいほど性格が違うので、一緒に旅行して大丈夫かと心配(さすがに両者とも大人なのでうまくやっていたが)。


チェックイン、荷物チェック、出国審査と、わりと順調に進み、出発ゲートへ。近くの喫茶コーナーでコーヒーを飲む。バリ・デンパサール空港行きのJAL便に乗り込んだのは4時ごろ。この機は二階建て。二階に乗るのははじめて。行きの飛行機では、鎌倉の父がはしゃいでた(ふだん酒量を制限してるのに、おおっぴらに飲めるのが嬉しかったらしい)ぐらいで、とくに何事もなく。ただ3、4時間ぐらいで着くと思い込んでいたら、7時間も乗ってなきゃいけないのには閉口。それだったら、機内テレビで《ザ・デイ・アフター・トゥモロー》を観るんだった。途中まで見た旬公のハナシでは、ニューヨークの図書館が出てくるシーンがあるらしい。機内食、マズい。


夜10時ごろ、デンパサール空港に到着。日本との時差は1時間。思ったよりも涼しい。インドネシアの通貨は「ルピア」。レートは1ルピアに対して日本円85円といったところ。ただし、両替する場所によってレートがかなり違うというので、空港では5000円だけ両替しておく。


到着ロビーには、ツアーの出迎えがわんさか。ウチのツアーの迎えに来たインドネシア人は、やたら声のでかい元気な男だった。バスに荷物を積むが、われわれの他に客はいない。大丈夫なのか、このツアー。デンパサールからウブドまで、バスは飛ばす。高速道路だけでなく、普通の狭い田舎道に入ってもお構いなしだ。真っ暗な外を眺めると、お寺らしい建物がいくつも見えた。外の縁台で涼んでいる男たちも。


12時ごろ、ウブドの「チャンプリング・サリ」というホテルに到着。暗くて見えなかったが、「モンキー・フォレスト」という森がスグ隣の静かな場所。デンパサールより高地だからか、とても涼しい。チェックインし、三組の部屋に入る。われわれ二人は敷地の端のほうの部屋で、庭から直接ガラス戸を開けて部屋に入るようになっている。テレビをつけると、NHKBSニュースで、ロシア南部の小学校で人質を取って立てこもっているという事件を報道している。出発前に成田でも英語ニュースでやっていたが、まだ状況がよく判らない。1時ごろ、就寝。


【今日の郵便物】
★古書目録 愛書会、荻文庫
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