詰め将棋か

朝早く起きて、仕事場へ向う。誰もいないと、ワリと集中してできる(その逆のときもあるが)ので、昼過ぎには座談会がカタチになる。デザイナーに組んでもらい、校閲と出席者にゲラを送付。お休みでファクスが送れないヒトには、メールで送る。他の作業が待ちの状態なので、早めに仕事場を出る。


ウチに帰って某誌の原稿をやろうとするが、なかなか書けない。気分転換に自転車で外へ。古書ほうろうに寄ると、今日の売上は3点ぐらい。地味ながら動いている。そのあと、田端新町に二軒ある新古書店を覗く。昨日から中町信『模倣の殺意』(東京創元文庫)を読んでいて、30年前のデビュー作を改訂したというこのミステリの達者さに、こんな作家がいたのか! と驚いた。それでさっそく中町信を探してみると、2冊見つかった。冠新道から西日暮里に戻ってくる。この辺りの殺風景な、それでいて生活のにおいがする感じが好きだ。


ちょっと休んで原稿に戻るが、また詰まる。困ったなあ。夕飯は、豚肉、レタス、トマト、タマゴの炒め物。汁気が多いので、ほとんど汁掛け飯の具である。しかし、ウマイ。テレビで《刑事コロンボ》を観る。焦りながら、どんどん逃避していく私。ああ。