いよいよ明日です

早起きしようと思ったが、涼しくて気持ちよかったせいか、ギリギリまで寝てしまう。いくつか用事を片付け、出かける。小川町の白水社へ。近くの喫茶店で和久田さんと会う。話してるウチにスゴイ勢いで雨が降る。それから振ったり止んだりが数分おきにつづく。〈伊峡〉で半チャンラーメン。特別うまいとも思わないが、胃のなかに落ち着く感じがイイのである。


仕事場に行って、2時から取材。わりと盛り上がって5時ごろまで。いったんウチに帰って、晩飯をつくって食べ、8時に台車に荷物を積んで〈古書ほうろう〉へ。いよいよ展示の準備である。入って右側の本棚二つを空けてくれていた。そこに、販売する古本、ミニコミ、展示する本、雑誌、ミニコミを並べてみる。すぐに収まりきらないことが判明(笑)。並べるのに適正な量が把握できてなかった。でもまあ、仕切りの板の位置を何度も変更して、なんとか収めてしまう。古本が3段とちょっと少ない印象もあるが、これぐらいのスペースだと売れた端から補充できるので、個人で回すにはイイぐらいだろう。


まだ店は営業中なので、本を詰めたりどけたりしているぼくを見て、お客さんは不審そう。かまわずやってると、おじさんが来ていきなり棚の雑誌を引き抜き始めた。「すいません、明日からなんですが」と云うと、変な顔をされたので、「明日からフェアをやるので、その準備なんです」と説明する。わかってくれたハズだが、「へー」とか云いながらまだ雑誌から手が離れない。ついに宮地さんが声を掛けてくれて、ようやく棚から離れていった。ほうろうでモク通を手にしてくれているみたいだし、ありがたいヒトだとは思うが、まだカタチになってない段階で触られると、困ってしまう。岡崎さんも上々堂で同じ体験したと云ってたな。でも、客の側に回ると、ぼくだって通路に積み上げている本はつい触りたくなってしまう。コレは古本好きの習性なのだろう。


10時過ぎに旬公が来る。明日の来場者に配る絵葉書ができてきた。写真をバックに使いたいというので、こないだ大阪の「カロ」で撮った写真を渡すと、それにモクローくんをコラージュしてきた。なので、カロの本棚としゃがんで本を見てる林哲夫さんが写ってます。カロの石川さんと林さんに事後承諾、ごめん(今度送ります)。出口のガラス側の展示(外から見える)を旬公に頼む。チェコで買ってきた本。やはりスペースが限られているので、ラダとチャペックの本のみ。10日ほどしたら、花森安治の装丁本にチェンジする予定。


11時になるとクーラーが止まってしまうが、まだ終らない。今度は棚に看板というかPOPを旬公に書いてもらう。最初はぼくも書いたが、貼ってみると情けないほど、みすぼらしい。エラクッて(出雲弁)はがしてしまうと、哀れに思ったか、旬公が代わりに書いてくれた。途中、ミカコさん提供のビールを飲みながら、ようやく12時過ぎに一段落。まあ、なんとかカタチになったかな。


ウチに帰るが、まだまだやること多し。昨夜は3時間しか寝てない旬公は先にダウン。ぼくもハガキをプリントしたり、探し物したりしたら、疲れてきた。あとは明日にして寝よう。


いよいよ明日から「第一回モクローくん大感謝祭」が開始です。7時からはオープニングのイベント「古書目録の遊び方」が開かれます。目下25人ほどの予約をいただいてますが、スペースには余裕があり、当日の参加でも大丈夫です。ふるってご参加ください。
詳しくは古書ほうろうのサイトへ。
http://www.yanesen.net/horo/info/1358/
電話 03-3824-3388


【今日の郵便物】
岡町高弥さんより 「Monthly Takamitsu」110号
モクローくん通信」の読者。演劇や落語のライブに熱心に足を運んでおられる。冒頭に『ナンダロウ〜』の一文を引用してくださっている。
中村よおさんより 「トオリヌケ・キ」234号
先日の海文堂サイン会の写真や、遠藤哲夫汁かけめし快食學』、『酒とつまみ』『何の雑誌』と、知り合いの活動特集みたい(笑)。
『ナンダロウ〜』について、引用させていただく。
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南陀楼綾繁さんのな・なんと初の単行本が無明舎出版から出ました。「東京人」から「レモンクラブ」まで(笑)様々なメディアに発表された“本”のあらゆる面について書かれた文章はどれも魅力的。「プガジャ」「新宿プレイマップ」「跋折羅」「青春街図」、メインストリームから外れた、かつての“街”で生活して行くための書物への現在からの視点にまず感動させられるし、コミさん(しっかり遺品の帽子被ってはって、僕も被らせてもらった・笑)はもちろん小沢信男さんや「sumus」同人の人たちなど本をキーワードとした魅力的な人たちとの交遊にまつわるあれこれもうれしい。令夫人・内澤旬子さんのパラパラマンガその他もうれしいし幻堂もびっくりの凝った表紙にもぶっ飛んだ。
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ここまで丁寧に読んでもらえると、冥利に尽きるなあ。

いわき市草野心平記念文学館「真尾倍弘・悦子展 たった二人の工場から」図録 1000円
予想以上に素晴らしい図録。展示を観にいきたくなった。
★古書目録 呂古書房、山猫屋&書肆ひぐらし