2012-01-01から1年間の記事一覧

神保町、三ノ輪

昨日はことしはじめて神保町へ。〈神保町シアター〉で溝口健二監督《折鶴お千》(1935)を観る。サウンド版(音楽入り)で製作されたものだが、今日のこの回は柳下美恵さんのピアノの生伴奏が入る。風が吹く音などの効果音も入っていたが、これはもともとの…

初夢版・風流夢譚

昨夜は西澤保彦『スナッチ』(光文社文庫)読了。この著者が得意とするSF的設定のミステリ。あとがきにもあるように、著者は高知在住だが地元色の強い作品は少ない(ブラスバンド小説『黄金色の祈り』は高知が舞台だったはずだが)が、これは高知県が舞台。1…

町屋に正月なし

今日も朝から資料読み。その中の一冊に、高見順『昭和文壇盛衰史』(文春文庫)がある。手持ちの本は十数年前に古本で買ったものだが、この当時は気になった箇所に鉛筆で線を引いている。再読してみると、いまだったらココに引くだろうなという箇所に引いて…

飲み屋で本を語る人

萩原朔太郎関連の資料読みを続ける。『萩原朔太郎研究会会報』合本は、前橋で活動している研究会の会報で、講演の記録などが載っているが、この手の刊行物は会員の近況とか雑報とかがやたら面白い。3号に地元の詩人・東宮七男の「朔太郎と恭次郎」という文章…

暗闇の中での地震

あけましておめでとうございます。昨年はほとんどツイッターが中心になっていて、ブログには告知以外書くことが少なかったです。ただ、ツイッターに慣れてみると、毎分ごとに他の人のつぶやきが飛び込んでくるしくみというのがどうにもせわしなく、自分の書…