「編集者脳」がうごめく
朝8時半起き。新潟の大峰そばを盛りで。原稿書かないとまずいのだが、別の調べものをはじめるとそっちにはまってしまう。ネット検索と事典をめくって、十数人のリストをつくる。こうして調べものをしている最中は楽しいのだが、企画が実現しないと仕事にはならない。2007年頃に完全にフリーランスになってから、フリーの編集者という立場で企画を実現させることの難しさを実感した。せっかく著者に引き受けていただいても、企画が通せないと本は出せない。それで自然と、自分で書く企画を提案するようになっていった。
だけど、今年に入って、もう少し編集者としての仕事を増やしたいと思って、出版社にも企画を持って行ったりしている。もちろん、生計のためという理由は大きいが、それだけではなくて、ライター中心に10年やってきて、企画の話を聞いてくれる編集者が複数出てきたという状況の変化がある。ただ、重なる面はあるのだが、私の場合、ライターと編集者では動かす脳の部分が異なるらしいので、うまくバランスを取らないと大変なことになりそうだ。
昼は焼きそば。遅れていた往来堂のメルマガの原稿書いて送る。すると、そこに情報を載せた大阪のトークのお相手が、事情で出られなくなったという連絡が来る。これはもう仕方ないのだが、このテーマでこの人と話せることを喜んでいたので残念だ。メルマガの告知は外してもらう。
夕方、田端銀座の八百屋とスーパーと魚屋を回る。〈魚壮〉の半額刺身で晩酌。そのあと、ベーコンとしめじ炒め、味噌汁、ごはん。
「新文化」の地方小通信で知った立川ゆかり『夢をのみ―日本SFの金字塔・光瀬龍』(ツーワンライフ)をAmazonで注文(版元サイトからもAmazonでしか買えない)。なんで岩手県紫波郡の出版社が光瀬龍の評伝?と思ったら、岩手に疎開してたんですね。著者は盛岡で文芸同人誌を主宰している人らしい。621ページで2000円ってすごい。どういうコスト計算なんだろう。