地域からの風

12月1日から、以下の二つの展示とトークがあります。トークの出演者は重なっていますが、両者の企画は別のところから生まれたものです。大学とギャラリー、それぞれの機能、役割によって、重点が違います。できれば両方ご覧いただきたいですが、どちらか一つでも見ていただければ幸いです。

この数年(とくに今年)、地方を貧乏ツアーしながら、地域の人たちとの関係をつちかってきました。この二つの展示はそこから生まれたものだと思っています。

「地域からの風」
サウダージ・ブックス+「せとうち暮らし」ブックフェア
同時開催:宮脇慎太郎写真展「曙光 The Light of Iya Valley」

会期:2015年12月1日〜12月19日
13:00〜19:00(日・月・祝休)

会場:コミュニケーションギャラリー ふげん社
〒104-0045 東京都中央区築地1-8-4 築地ガーデンビル 2F
TEL:03-6264-3665
http://fugensha.jp/

企画:南陀楼綾繁(ライター・編集者)

トークイベント「本と霧は双子だった ローカル出版の冒険」
12月5日 17時〜(16:30開場)
第1部 淺野卓夫(サウダージ・ブックス編集長)×南陀楼綾繁
第2部 宮脇慎太郎(写真家)×南陀楼綾繁
スライドショー+モジュラーシンセライブ K.U.R.O.(音楽家
参加費:1,500円(1ドリンク付)

申し込み:
メール・電話・店頭で予約可能です。
info@fugensha.jp
03-6264-3665
メールでご予約の方は、タイトル「本と霧」で
本文に「代表者のお名前、参加人数、電話番号」を明記の上メールを送信してください。

「リトルプレス 地域デザインの創造」開催のお知らせ

「リトルプレス 地域デザインの創造」開催のお知らせ 東京造形大学は2016年度に創立50周年を迎えます。その記念事業の一環として写真専攻領域との共催で、『リトルプレス 地域デザインの創造』展を開催いたします。
日本各地には、地域の魅力を発信しようと制作されている、リトルプレスと呼ばれる小さな出版物がたくさんあります。
発刊された雑誌や書籍、写真集はローカルな地域に限定されているものの、地域の歴史、景観、ライフスタイルをはじめ、日常に根ざした文化を多角的な視点から深く掘り下げ、その地域にある特性をきめ細やかに編集、デザインしています。
特にリトルプレスが扱う中心テーマには、それぞれのコミュニティを形成している地方文化の再発見があります。それら発信の底流には、流行に左右されない、持続可能な知恵や仕組みを実践する事例などが着目されています。そこでは日常の再発見を通じ、人と人、人と場所が結びつき、新たな価値やアイデンティティが見出される契機にもなっています。
さらに、多くのリトルプレスでは、写真が多用されているという特徴があります。写真が地域の個性、雑誌の個性を存分に引き出し、写真家の特性が色濃く表現されつつ、写真というメディアが持つ記録性によって、やがては地域のアーカイブズ化にも貢献していくことでしょう。
本展では、日本各地から代表的なリトルプレスを集め展示することで、その誌面で展開されている様々な地域文化や景観資源などを考察してみようと思います。一地域のローカルな現象や問題としてではなく、日本中に波及する普遍的な取り組みとして捉え、現代の社会が向かおうとする新たな価値観とは何か、その予兆を視野にデザインや写真を検証していくことを目指します。

会 期:2015年12月1日(火)〜4日(金)
会 場:東京造形大学 ZOKEIギャラリー(大学院棟12号館1階)
時 間:10:00〜16:30
http://www.zokei.ac.jp/news/2015/059.html

■ シンポジウム
リトルプレスからの報告

会場:ZOKEIギャラリー
日時:12月4日(金) 17:00〜19:30
ゲスト:ゲスト:南陀楼綾繁(ライター、編集者)、淺野卓夫(サウダージ・ブックス代表)、宮脇慎太郎(写真家)
進行:中里和人東京造形大学教授)
入場:無料