わたしたちには〈本〉があります。

先週末、毎年改訂している「不忍ブックストリートMAP」が完成しました。また、不忍ブックストリートweekチラシも完成。4月23日(土)〜5月8日(日)までの、この地域でのイベントを掲載しています。現在、MAPとweekチラシ、一箱古本市のチラシのセットを配布中です。助っ人さんが頑張って配ってくれてますが、古書ほうろうまで受け取りに来て下さるのも歓迎します。
ブログにもろもろの情報載っています。
http://d.hatena.ne.jp/shinobazukun/


一箱古本市チラシとポスターのデザインは、トンブリンさん。チラシの方はいつもの前衛的な感じと違い、ハートフルなデザインになっています。「わたしたちには〈本〉があります。」というキャッチコピーは、実行委員の音の台所さんの作です。こういう事態を経験して、本が崩れるのも目にして、それでもやっぱり、自分には本しかないんだなと痛感しました。不忍ブックストリートは本のイベントを行なう団体なのだから、本によって受けた恩恵や人との出会いを、ブックイベントを通じて社会に還元していくしかないのではと思います。それも、誰誰のためになどと肩肘はらず、楽しいからやってるんだという姿勢でいきたいものです。


一箱古本市の店主さん、大家さんも発表しました。店主さんの中には、札幌、仙台、福島、栃木、愛知、大阪、神戸、北九州などの遠方からエントリーした人たちもいます。彼らも含め、地震発生後、かなりのキャンセルが出るだろうと覚悟していたのですが、結果としてはわずか2人ほどのキャンセルで済みました。これも嬉しいことです。仙台から参加するのは、Book Book Sendai!の専属絵師にしてジュンク堂仙台ロフト店の佐藤純子さん。元気な顔を見せてくれると思います。


week企画にも被災地からの参加があります。

★たけのこスカーフ「手作り読みものと、すこしのお絵かき展」
全ページ手書きのミニブック、『ひまつぶしブック・レーズン』のバックナンバーと、雑貨たちをひきつれて、仙台からやってまいりました。へんてこりんな、夢のなかのようなお絵かきも、ごろごろしてます。期間中は、佐藤ジュンコさんのかわいい手書きの新聞『月刊佐藤純子』も配布しております。どうぞ、遊びにいらしてください。


ブックス&カフェ・ブーザンゴ 千駄木2-33-2 TEL03-3823-5501
http://www.bousingot.com/
5月2日(月)〜5月9日(月) 15:00ごろ〜23:00


トーク】だいすきな手作り読みもの
たけのこスカーフ+佐藤ジュンコ(ジュンク堂書店仙台ロフト店)
5月4日(水・祝)13:00〜
参加費500円+1オーダー(小さなおみやげ付き)
予約・問い合せ yoyaku@yanesen.org 不忍ブックストリート ※件名「たけスカトーク」。お名前、人数、電話番号を明記してください。
miminoko room http://miminoko.com/

たけのこスカーフさんは宮城県亘理町の在住で、家は無事だったそうですが、周囲には被害を受けた方が多いとのこと。地震の時は、彼女がコツコツとつくり続けてきた『レーズン』の節目となる第10号の製作中で、電気もガスもないなかで、製本して完成させたそうです。今日、その『レーズン』10号が届きましたが、相変わらず、ゆるくてのんきな感じをキープしていて、尊敬の念さえ覚えます。これまでの誌面を振り返りながら、冊子のつくり方を図解するという特集もグッド。全国のミニコミ制作者に読んでほしいです。5月4日のトークでは、たけスカさんと『月刊佐藤純子』のジュンコちゃんに、小さなメディアづくりについても話してもらいます。ぜひ聴きに来て下さい。


というわけで、不忍ブックストリートは東京の一地域で行なっているイベントですが、同時に、日本中の本好きとつながっているのだということを改めて強く感じています。だからこそ、いつも通りに開催し、いつも通りに多くの人に楽しんでもらいたいし、私たち自身も楽しみたいと思っています。


最後に、もう一度――。
わたしたちには〈本〉があります。