新鮮さを求めるなら、すぐに〈古書ほうろう〉へ行くべし

朝8時起き。眠い。いろんな仕事のデッドラインが重なっているが、濡れネズミのごときu-senが無言で圧力を掛けてくる(直前まで一切催促しなかったくせに、土壇場で「●日までに完全データで入稿しないと間に合いません」と泣き落しを。知るか)ので、『マンガ文献研究』の原稿の続き。塩山芳明さんの「自著解題」に解説を付けるというもので、正直、もう何度も書いたようなことの繰り返しになるので、途中で投げ出したくなるが、後半で少し持ち直し、昼前に書きあげる。書評の本を読みながら、タンメンをつくって食べる。〈神保町シアター〉の喜劇映画特集を1本でも見たかったが、今日は見送る。6時過ぎに本駒込図書館へ。リクエストの本を受け取り、〈ときわ食堂〉。


そのあと、〈古書ほうろう〉へ。6月中に「夕焼けだんだん」の上にオープンする〈信天翁(あほうどり)〉に約半分の本が移ったコトは聞いていたが、入ったら、レジ台にしていた大机が消えてすっきりしていた。棚を見はじめると、この数年間見慣れていた並びと違うというだけで、新鮮でたのしい。500円均一、300円均一の棚があるが、モノが少ないこともあって、かなり面出しされている。表紙を見せられると、思わず手にとっちゃうんだよなあ。500円棚から『別冊新評 花田清輝の世界』、野口冨士男『二つの虹』(現代社、カバーなし)、『鎌倉 文学の理想郷』展図録(神奈川近代文学館)、300円棚から木村紅美『風化する女』(文藝春秋)を買う。木村さんは、先日の山崎邦紀さんの試写会で一緒になった。


これまでのほうろうからなくなったジャンル(詩集とか絵本とかマンガとか)があって、それが〈信天翁〉に移るのだと思い、あっちの店の棚を想像してみるのも楽しい。とにかく、新鮮なのだ。週に1、2回通っていて、買ったり買わなかったりとはいえ、体のどこかにインプットされていた風景が消えるのはさびしくもあるが、一方で、変わらないコトが澱みにつながっていたのも事実。変わりつつある・変わらざるを得ない古書ほうろうを見られてよかったとぼくは思う。ほうろうをよく知っている人に告ぐ。新鮮さを求めるなら、すぐに店へ行くべし


こうなると、〈信天翁〉がどんな店になるかが楽しみだな。オープンの日が待ち遠しい。

なんと、ついに島根県でも一箱古本市が! 奥出雲は島根と広島の県境のいい場所です。

★ブックカフェOKUIZUMO★
〜たくさんの本とコーヒーの香りに包まれて〜
日時:6月19日(土)10時〜16時
   一箱古本市は13時〜16時
場所:(旧)びいどろギヤマン瓶耀舎(たたらと刀剣館となり)


内容:
滋賀県図書館めぐりのご報告。
(先進地滋賀県で見てきた素敵な図書館を映像や写真をまじえてご紹介します。)
一箱古本市
(本のフリーマーケット。一日限りの古本屋さんになってみませんか?出店者募集。)
移動図書館
(奥出雲町図書室の一日移動図書館です)


★旧)瓶耀舎は丘の上に建つ、愛らしい建物。
こだわりのコーヒーと地元スィーツ、をご用意してお待ちしています。くつろぎの一日をどうぞ。


★主催&自己紹介
キラリ☆読書で輝くまちづくり委員会(ポケット)
「誰もが暮らしやすいまち」「人を育てるまち」にしたい。だから素敵な図書館が欲しい。図書館欲しい熱に浮かされて、今日も突っ走る。


ブックカフェOKUIZUMO
http://ameblo.jp/books-okuizumo/