「出版者」ワークショップを始めます
6月から〈シアターイワト〉で、こんなワークショップを始めることになりました。
ひょうげん塾
出版者になろう!
一人だって本は出版できる。本(書籍)の企画から編集、制作、流通までをトータルに行なう「出版者」になることをめざし、本とは何かを考えながら、新しいかたちの本づくりを実践します。
[講師]南陀楼綾繁(ライター・編集者) http://d.hatena.ne.jp/kawasusu/
【このワークショップでやること】
1「本の世界のこれまで」を知り、「これからの本のかたち」を考えます。
2 一方的に話を聴くのではなく、参加者全員の知恵と経験を分かち合う場にします。
3 出版の現場にいる人や、発想のヒントになる活動をしている人をゲストにお呼びします。
4 1人、あるいは1グループが、企画から流通までを含めての本づくりを実践します。
5 もちろん販売までやります。
【参加資格】
年齢・職業を問いません。
【期間・日時・場所・参加費など】
2010年6月より毎月2回 日曜日13時〜16時頃
参加費 3,500円/1回
6月は6日/20日です。
場所 神楽坂シアターイワト 2階ワークスペース
新宿区岩戸町7番地 http://www.theatre-iwato.com/
お問い合わせ/お申し込みはいずれかにメール下さい。
haru@jazz.email,ne.jp 平野公子
kawasusu@nifty.com 南陀楼綾繁
※お申し込みの際に本づくりへの希望がありましたらお知らせください。
※ちなみに自費出版、自分史の講座ではありません。お間違いなく。
「企画から流通までを含めての本づくり」とは大きく出たもんだと、われながら思いますが、これまで「出版社→取次→書店」というルートを前提としていた出版の世界にも、小グループによる出版や、取次だけに依存しない流通を行なっている出版社が現れてきています。とすれば、個人による出版にも、もっといろいろな可能性があるんじゃないか。それを考え、実現できることがあればやってみたいのです。
もちろん、私が伝えられることなんか、ほんの少しのことでしかありません。私が解決策を示せない疑問・問題がたくさん出てくることでしょう。だけど、時間をかけて考えたり、実験してみることで、突破口が開けるかもしれません。もしくはゲストできてくれた人が思いがけないヒントをくれるかもしれません。逆に、参加者のみなさんが私やゲストにヒントを与えてくれることも多いはずだと思います。
参加資格は不問ですが、出版の現場にいる人が1人でも2人で来てくれると嬉しいです。その人たちには、これまで自分が出版業界で培ってきた経験をほかの参加者に分けてほしいです。その代わり、出版業界の中にいては生まれてこないアイデアを一緒に考えていきたいと思います。
このワークショップでつくるのは、本(書籍、単行本)であり、雑誌ではありません。たぶん、参加者が分担して一冊の雑誌をつくるというやり方をすれば、きっと面白いものができるでしょう。でも、それは想像ができてしまうことです。また、私はこれまで、ミニコミ、フリーぺーパーをつくったり、人のつくったものを紹介してきましたが、このワークショップでは、これらのものをつくりません。すでにつくって、読者に届けている人がたくさんいるからです。一人あるいは数人のグループが「出版者」となり、一冊の本の内容についても、装丁についても、販売についても、最後まで責任を負う。そういう本づくりをやってにたいと思います。
もちろん、時間がかかります。イワトの平野公子さんとは「2年で実際に本ができたらいいね」と話しています。数回参加して「これで判った」ということならやめてもかまわないし、途中から参加するのでも構いません。ただ、一方的に話を聞きたいという人はお断りします。
まだ、アウトラインを決めただけで、具体的な内容・スケジュールはまったく見えていません。それでも、自分でもつくりたい本があるとか、面白そうだからやってみたいという人がいたら、ご連絡ください。人数の上限は決めてませんが、せいぜい12、13人でないと、何かを一緒に勧めるのは難しいと思います。つねにお互いの考えややっていることが伝わるワークショップにしたいと考えています。
イワトのブログ http://blog.livedoor.jp/bzbz60/
ひょうげん塾のサイト http://www.hyogen-iwato.com/
【追記】3月15日現在、5人がエントリー、1人が保留です。上限は12〜13人の予定です。