20年ぶりのスタジオで

朝8時半起き。録画で《ウェルかめ》を観てから、仕事場へ。『進学レーダー』の原稿を1本書く。ほかにも書かねばならない原稿があるが、どうにも手がつかない。諦めて11時半に出かけて、渋谷へ。道玄坂上で、久しぶりに麺もスープも救いどころのないつけ麺を食べてしまい、げんなり。


久しぶりの〈シネマヴェーラ渋谷〉で、会員証を更新。今日から山城新伍特集。今日は、内藤誠監督《不良番長 出たとこ勝負》(1970)と渡辺祐介監督《喜劇 トルコ風呂王将戦》(1971)。どちらも山城のいい加減なところがうまく生かされているが、トルコ嬢のヒモに扮する後者は、口八丁手八丁でののし上がり方が、山城自身の芸能界での生き残り方に重なる感じでオモシロかった。菅原文太が必要以上にキザな演技で笑わせる。


終わって、〈ブックファースト〉で、東直己『旧友は春に帰る』(早川書房)、東村アキコひまわりっ』第12巻(講談社)、福満しげゆき僕の小規模な生活』第3巻(講談社)、『映画秘宝』を買う。それから高田馬場へ。「古本屋ツアー・イン・ジャパン」情報で、〈マイルストーン〉へ。これについては、「早稲田古本村通信」に書きます。


大塚に移動して、〈あおい書店〉で仕事の資料を数冊買う。駅の改札前で待っていると、退屈男くん、瀬戸さん、u-senくん、コウノさんがやってくる。今日はこのメンバーで、貸スタジオに入って演奏するのだ。前は「u-senバンド」と仮称されていたが、いつの間にか瀬戸さんが「ススムズ」と云いはじめた。どうも困った名前だ。まあ今日は、とにかく音を出してみるだけだ。


Pippoさんがよく使うというスタジオに入る。思ったよりかなり広い。ギターが瀬戸さん、ベースがコウノさん、ボーカルがu-senくん、口笛とコーラスが退屈くん、そしてドラムがぼく。スタジオに入るのは、大学生のときにバンドに所属して以来だから、20年ぶり。最後にドラムに触ったのも10年より前だろう。「こう叩きたい」というイメージはあるが、案の定、手が付いて行ってくれない。


それぞれが音を出しているうちに、なんとなく合わせてみたくなり、瀬戸さんが楽譜を用意してくれた高田渡の「自転車に乗って」にチャレンジ。ところが、ところどころモタつくし間違いも多いけど、いちおう最後まで通すことができた。u-senの声は高田渡のとらえどころのない歌い方にけっこう合っているし、退屈くんの口笛もなかなか。もったいないので、受付でMDを買い、演奏を録音する。その後も、高田渡の楽譜から、2曲をやってみる。うち1曲を速いテンポでやったら、後半に手が疲れてしまい、汗でスティックがすっぽ抜けてしまった。ヘタなのは判っているが、ほかの人と一緒に合わせるのはすごく楽しい。また、やりたいものだ。終わって、近くの〈さくら水産〉で打ち上げ。コレもバンドっぽい。


11時すぎに解散し、西日暮里に寄ってからウチに帰る。3時間も叩いたので、明日は筋肉痛が出そうだ。


明日は、7時から高円寺〈コクテイル〉で「古本ジェットストリーム」です。2年ぶりにお送りする、古本と音楽のぐだぐだ話。ゲストは〈リブロ〉精鋭軍団です。気が向けば来てみてください。


モンガ堂さんがまたしても、ありがたいものをつくってくださいました。
南陀楼綾繁著【一箱古本市の歩きかた】光文社新書 刊行記念感想ブログ集」http://d.hatena.ne.jp/mongabook/20091120
塩山さんにいじめられても、ニコニコしているモンガさんはえらい。