残暑の地元取材

朝8時起き。《つばさ》を観てから、仕事場へ。台風一過でものすごく暑い。原稿を書かねばならぬが、その前に済ませておかないとまずい雑用も多い。とりあえず、明日の会で出席者と名刺交換があるというので、名刺のデータをプリントしてカットする。これが手間かかるんだ。そのあと、数人にメールでコメント取材の依頼を出す。岡崎武志さんからは即座に返事をいただいた。


12時に谷根千工房。山崎さんと一緒に〈千駄木倶楽部〉へ。ボルシチを食べながら、『谷根千』終刊とこれからについて取材。縁の深い『彷書月刊』の連載で書くつもり。それだけではなく、不忍ブックストリートにおいても谷根千工房の存在は大きかった。その関係は今後も続いていくと思う。


仕事場へ戻り、締め切りから一日遅れで「雑誌研究」の採点をする。昨年までは全員合格にしてたので楽だったが、今年は人数を減らすために毎回出席を取り、課題提出を義務にしたので、それらをすべてチェックした上で評価せねばならない。この集計がめちゃめちゃ大変だった。ようやく終えて、郵便局に出しに行く。


その後も、「小説検定」の本読みと、取材のやり取りと、原稿のメモとを並行して進める。BGMはアマゾンから届いた山下洋輔トリオのCD数種。LPで何百回と聴いているので、次にどんなフレーズが出るかが直感できる。先週末から〈シネマヴェーラ渋谷〉ではじまっている特集「妄執、異形の人々4」に行きたい(今日は《怪談片目の男》と《透明人間》!)のだが、我慢する。思えば前回の特集のときは、ほぼ毎日通って全作品を観たのだった。今回は4、5本観られればイイかなあ。


8時に一段落して、千駄木の〈のむらや〉で買い物してウチへ。DVDで市川崑監督《悪魔の手毬唄》(1977)を観る。2時間20分もあるワリには、単調なんだよな。途中でトーキー映画の例として《モロッコ》の場面がインサートされるが、それが不必要に長かった。