一箱指南で日帰り出張

朝8時起き。《つばさ》を観てから、出かける準備。9時すぎに出て、上野から長野行きの新幹線に乗る。信州の某所で「一箱古本市」をやりたいという話があり、そのレクチャーのために呼ばれていくのであった。私鉄に乗り換えて、某駅で降りる。Kさんが迎えに来てくださり、昼食へ。そのあと、街をぶらぶらする。


4時ごろから2時間ほどかけて、不忍ブックストリートやほかの街での一箱古本市の実例を話し、今回の企画をどう進めたらいいか、思うところを話す。9月に開催というので、あまり時間はないのだが、開催場所も主催もこれまでにないケースであり、成功したら今後のモデルになるかもしれない。イタリアンの店での夕食会には、間をつないでくれた〈追分コロニー〉の斎藤さんも参加。8時半の電車に乗り、新幹線に乗り換えて上野まで。以上、まだ企画中なので地名を伏せたのだが、追分コロニーさんがもう書いちゃったなあ……。まあ、このブログでは確定してからお知らせします。とてもいい街なので、みんなで出店しましょう。


帰りの新幹線で、この数日読んでいた、ネヴィル・シュート『渚にて』(創元SF文庫)を読了。人類滅亡モノの古典で映画化もされているが、読まずにいた。最近、完全版の新訳が出たので読んだのだが、しみじみとさびしい気持ちになった。名作にして、発表から52年経ったいまなおリアリティを持っている。向こうはイイ天気だったのだが、東京では大雨。上野の駅前からタクシーで帰ってくる。昨日原稿を書いた取材先の方から、これまで取材を受けた中でいちばん嬉しい記事だったというようなメールをいただき、こちらも嬉しかった。


日帰り出張で疲れたので、テレビでも見ようと、録画していた《やりすぎコージー》を観るが、前の映像の安易な使いまわし(それも3度以上観たやつ)に腹が立つ。どの番組も、ゴールデンに行っても変わらないとか云うのだが、一回の収録を数回に分けて使うとか、制作側の事情が透けて見えるのがイヤだ。媒体は違うが、『ヤングマガジン』や『ビッグコミックスピリッツ』も、作家や編集部の都合優先だもんなあ。もうちょっとマジメに客のことを考えてほしい。


しのばずくん便り」(http://d.hatena.ne.jp/shinobazukun/20090614/p1)に、実行委員・キリヤさんによる、テルミン・ライブのレポートが載りました。