『おやじがき』刊行です!

バタバタしていてお知らせが遅れました。内澤旬子の新刊『おやじがき』(にんげん出版)は明日21日の配本だそうです。神保町あたりの書店には土曜日には並ぶのではないでしょうか。直販でのお店にはサイン本をお送りする都合上、来週になるかもしれません。ご容赦ください。書店での販促物としては、POP(4種)、フライヤー、本文の刷り出しなどをご用意しております。ご用命は「にんげん出版」までお願いします。TEL:03-3222-2655 FAX:03-3222-2078


ちなみに、タイトルが「おやじがき」で、うちの屋号が「けものみち計画」、編集者が南陀楼綾繁、それで版元が「にんげん出版」と来るので、なんだかアヤシイ感じですが、にんげん出版は実在しております。まあ、社長のブログはかなりアヤシイですが。
http://ningenshuppan.com/


この本は1999年に「物数奇工房」(その頃ぼくが使っていた屋号)から2冊発行されたミニコミが元になっています。内澤にとっては自分の描いたものをミニコミとして出す、初めての体験でした。おかげであとあとまで、「簡単につくれるとか云って騙された。めんどくさい」とブツブツ云われましたが。その2冊に掲載されたのは30数人だったので、単行本化の話が出た時から追加取材を開始し、71人まで増やしています。


今回の本のテーマは「なるべくゆるく、力を入れすぎずに」ということです。内澤も編集担当のぼくも気がつけばつい、いろいろ増補したりおまけを付けたりして自分の首を絞めてしまう性格なのですが、この本に関してはミニコミの味わいを残して、そのまま店頭にお届け、という具合にしたかったのです。とはいえ、デザインを寄藤文平さんにお願いしたり、辛酸なめ子さんに推薦文を書いていただいたりと、本としての見せ方にはそれなりに工夫を凝らしたつもりです。82ページで1300円+税は高いと思われるかもしれませんが、手に取って装丁や2色刷りの本文を見ていただければ、それなりに納得していただけるかと。世の中にあってもなくても構わない本だけど、なんとなく手元に置いておきたい。そんな本になっていればイイと思います。どうぞよろしくお願いします。

おやじがき―絶滅危惧種中年男性図鑑

おやじがき―絶滅危惧種中年男性図鑑


なお、11月29日(土)の〈東京堂書店〉での内澤と平山夢明さんとのトークは、目下60人ほどの予約が入っています。満員札止めとなる可能性も出てきましたので、なるべくご予約ください。平山さん、最近は久米宏のテレビ番組で堂々たるコメンテーターぶりを発揮されてますが、本来は「歩く放送事故」もしくは「喋る暴走列車」みたいな人ですから、カメラの入らないトークはすごいことになりそうです。果たして旬公はついていけるのか?

『おやじがき』(にんげん出版発行)刊行記念トークショー
秋の☆おやじがたり〈サーモントロ篇〉


出演
内澤旬子(イラストルポライター
平山夢明(作家)


印刷、書斎、屠畜、そして次は……おやじ! モノとヒトをクールな目で見つめ描くイラストルポライター内澤旬子さんの新刊『おやじがき』刊行を記念し、ホラー作家の平山夢明さんをお招きして爆笑必至のおやじ談義を繰り広げます。哀しくも愛らしい、めくるめく「おやじワールド」へようこそ!


日時 11月29日(土)15 :00〜17:00(開場14:45)
会場 東京堂書店神田本店6F
参加費 500円(要予約)
ご予約は、電話(03‐3291‐5181)またはメール(tokyodosyoten@nifty.com)にて、イベント名、お名前、お電話番号、参加人数をお知らせください。
なお、11月28日以降は、電話受付のみとなります。


東京堂書店神田本店
101‐0051 千代田区神田神保町1‐17
TEL03‐3291‐5181(代表)
http://www.tokyodoshoten.co.jp/


内澤旬子(うちざわ・じゅんこ)
1967年、東京都生まれ。緻密な画力と旺盛な行動力を持ち、世界各国の図書館、印刷所、トイレなどのさまざまな「現場」を取材してきた。著書『センセイの書斎』(幻戯書房)、『世界屠畜紀行』(解放出版社)。共著に『印刷に恋して』(松田哲夫・文 晶文社 第三回ゲスナー賞「本の本」部門銀賞)、『「本」に恋して』(松田哲夫・文 新潮社)など。
http://d.hatena.ne.jp/halohalo7676/


平山夢明(ひらやま・ゆめあき)
1961年、神奈川県生まれ。『超怖い話』シリーズなどの実話怪談作品、『ミサイルマン』(光文社)などのホラー小説など、多方面で活躍。『独白するユニバーサル横メルカトル』により、2006年日本推理 作家協会賞短編部門賞を受賞。同名タイトルの作品集にて、2007年度『このミステリーがすごい!』国内部門一位。近刊に『「超」怖い話M(ミュー)』(竹書房文庫)、吉野朔実氏との対談集『狂気な作家のつくり方』(本の雑誌社)など。
http://blog.livedoor.jp/hirayama6/


あと告知が遅れましたが、毎月恒例の「不忍ブックストリートの茶話会」、今月は11月26日(水)に開催します。今回は無声映画伴奏者の柳下美恵さんが、ご自身のお仕事について、また所属する<映画保存協会>の活動についてお話ししてくださいます。これは楽しみですねー。気軽にご参加ください。
http://d.hatena.ne.jp/shinobazukun/20081118