『酔っぱらい読本』トークのお知らせ

まず、告知。

『ぐるり』プレゼンツ
南陀楼綾繁トーク十番勝負 その7
『酔っぱらい読本』ができるまで


出演
徳島高義(元編集者)
南陀楼綾繁(ライター・編集者)


1978〜79年に刊行された『酔っぱらい読本』全7巻(講談社)は、酒に関する小説、エッセイ、詩、落語、マンガを網羅した画期的なアンソロジー。編者・吉行淳之介と一緒に「大躁正」となってこの本をつくりあげた編集者の徳島高義さんに、疾風怒濤の「編集ハイ」の日々をお聞きします。


日時 2008年11月14日(金) 18:30開場/19:00開始
場所 対抗文化専門古書 気流舎
世田谷区代沢5-29-17 飯田ハイツ1F
電話 03-3410-0024
http://www.kiryuusha.com/
入場料 800円(予約優先、15人限定)
予約 ビレッジプレス「ぐるり」編集部
info@village-press.net 03-3928-7699


徳島高義(とくしま・たかよし)
1934年、千葉県生まれ。58年、講談社に入社し、「群像」編集部に配属。以後、「群像」編集長、翻訳出版部長、文芸第一出版部長などをつとめる。97年に退社。「疾風怒濤」時代につくった本に、キングズレー・エイミス著、吉行淳之介・林節雄訳『酒について』、ポール・セルー著、阿川弘之訳『鉄道大バザール』、埴谷雄高ドストエフスキイ全論集』などがある。


『酔っぱらい読本』は古本でよく見るものなので、ご存知の方も多いでしょう。佐々木侃司のイラストがステキなアンソロジーです。この本についてのエッセイを書いたのがきっかけで、徳島さんのお話を伺えることになりました。徳島さんは大久保房男中島和夫につづく『群像』編集長で、その辺のことも聞けるはず。吉行ファンとアンソロジー好きには聞き逃せない機会です。


8時起き。西日暮里へ。連絡事項多し。11時すぎに出て、小川町へ。久しぶりに錦町の〈ふくのや〉で昼飯。まだ11時半なのに満員。カツカレーを食べるが、メンチカツライスのほうがよかったか。


神保町シアター〉で、松竹女優特集。今回あまり観にこられなかった。今日は川島雄三監督《東京マダムと大阪夫人》(1953)。再見。川島には珍しくストレートな喜劇。夫婦と恋人数組のドタバタを描いたスクリューボール・コメディ高橋貞二小津安二郎監督《彼岸花》のコンちゃん)は芦川いづみ北原三枝を両手に花のもうけ役。うまいんだよなあ、このヒト。事故で亡くなったときに小津がなげいたのも判る。あと、月丘夢路の実家の傘屋(坂本武)の丁稚がおかしく、後年だったら小沢昭一の役どころ(《洲崎パラダイス 赤信号》のそば屋の店員とか)だと思った。長さもちょうどよく、観終わって幸福な気分になる。


神保町シアター〉の次回特集は、今週土曜から「昭和の庶民史・久松静児の世界」。気になる作品が多いが、吉屋信子原作《安宅家の人々》と尾崎一雄原作《愛妻記》の2本はゼッタイに見逃せない。あ、《つづり方兄妹》もやりますよ、オカザキさん(18日〜24日)。


N社で会議。2時間ほどで終わる。西日暮里に帰り、G社の構成案。その合間に、アマゾンで届いた『ルノアール兄弟の愛した大童貞』第1巻(講談社)を読む。問答無用のアホらしさ。いいねえ。その他、コマコマ連絡をやっていると、8時半になる。畠中さんと西日暮里駅で待ち合わせしてるので、改札で待つ。「着いたよ〜」と電話があったのだが、姿が見えず。反対側の出口かと思えば、千駄木駅で降りてたのだった。相変わらずだねえ。西日暮里まで来てもらい、〈なかよし〉へ。旬公もあとから来るが、テレビ・客の声・外の電車の三重奏でツラかった模様。それでも11時半ぐらいまで話す。


岸川真さんから『蒸発父さん 詐欺師のオヤジをさがしています』(バジリコ)をお送りいただく。トークしたときに本人から聞いたのだが、これは実話なのだった。イラスト・大橋裕之、装丁・木庭貴信のタッグがいい。オフノートからは注文した新作[Our Aurasian Things!]届く。2枚組のコンピレーション・アルバム。渡辺勝、オクノ修、田中亜矢、薄花葉っぱ、ふいごなどが参加。林哲夫さんから『spin』4号を。特集は湯川書房。〈三月書房〉で林さんと会ったあと、湯川さんに連れて行ってもらったことがある。そのときに見た富士川英郎『本と私』(限定100部、望月通陽による型染布装)にホレこんでしまい、あとで買ってしまったのだが、その本はこのリストによれば「湯川72倶楽部刊行目録」の6冊目だった。ところで、この『spin』、1〜2ページが重複してるけど、ほかのもそうなってるのかな?