『積んでは崩し』のPOPです

kawasusu2008-09-01

各所で増刷待ちの『積んでは崩し』ですが、内澤旬子がPOP用のイラストを描いてくれました。今回はべつにお願いしてないのですが、ちょうどイイ逃避だったのか、自主的にお描きくださいました。置いてあるお店の方、このブログから適当にプリントアウトしてPOPにしてくださると嬉しいです。お好みで、色も自由に塗ってください。ブログから使えない場合には、ご連絡いただければメールで画像を送ります。


朝9時に仕事場へ行き、『WB』の原稿。この数ヶ月、集中して読んでいる作家のことなので、わりと書きやすかった。11時すぎに書き終え、日暮里の銀行へ。帰りに初めて入るそば屋で、冷やしそばと鮭のセットを食べる。1時に〈花歩〉でG社の打ち合わせ。友人の編集者Mさんにも同席してもらい、手伝ってもらう方向で。未知数の要素多し。花歩、最近はいつ行っても満席。やはり雑誌の効果はあなどれない。


山手線で池袋へ。〈往来座〉で『積んでは崩し』の外市販売分にサインを入れる。ミニコミにサイン入ってたからと云って買いたくなるのかは疑問だが、欲しいヒトはぜひ外市でどうぞ。高田馬場に行き、〈BIG BOX〉9階の古書市へ。帳場にセドローくんとアキヒロ蛾仲良く座っているの見ると、「ああ、BIGだなあ」と思う。NEGIさんにも会う。時間がないのでざっと見て、「小説検定」の資料のみ買う。ところで、BIG BOXってホントにリニューアルしたの? あんまり印象変わってないようだが。


さらに渋谷へ。駅の上り下りだけで、汗をかいてしまう。例の〈シネマヴェーラ渋谷〉。田中徳三監督《鯨神》(1962)。宇能鴻一郎芥川賞受賞作で、ずっと「げいしん」と読んでいたが、「くじらがみ」なんですね。毎年やってくる巨大鯨への村ぐるみ、一族ぐるみの執念は、まさに「妄執」そのものだが、ちょっと一本調子かなあ。かなり眠ってしまった。ラストはヨカッタけど。もう一本の金井勝監督《無人列島》(1969)は愚劣の一言。一人よがりの幻想的シーンの連続。昔の映画青年は、こんなの観て論じ合っていたのかな。時代性を剥ぎ取ってしまえば、ナニも残らない映画だ。先日観たChim Pomの映画もそうだったが、象徴として国会議事堂を出せばイイってもんじゃないだろう。「ゼロ次元」や佐藤重臣が出ているが、どーでもいい。


終わって西日暮里に戻り、旬公と根津へ。〈韓家〉でダットリタン(鶏肉鍋)。ウマイけど辛い。テレビで福田総理の辞任を知る。1時間前に発表したらしい。つい数日前の民主党姫井由美子の新党への参加取りやめ騒動には笑ったけど、なんか関連が?


寝る前に『ビッグコミックスピリッツ』を読んで暗澹たる気分に。ぼくは中学生のときから25年ぐらい、毎号ちゃんと買って読んでいる読者(惰性になってしまっているが)なのだが、この雑誌、いま最悪の状態なんじゃないかな。この数年、いったい誰に向けてつくっているかが見えなくなっていた上に、『20世紀少年』が終わったあとの流れがつくれず、休刊した『ヤングサンデー』の人気連載を安直に受け入れてしまったため、雑誌のカラーが無に近くなっている。毎号読んでいる読者によけいな知識(ほかの雑誌での連載という前提)を強いるのは、マンガ雑誌としては自殺行為なのでは? 初めて300円払うのがバカバカしくなった。とはいえ、このところ『ヤングマガジン』も不調なんだよなあ。ナニ読めばいいんだろ? いま楽しみなのは『少年マガジン』の小林まこと青春少年マガジン」ぐらいか。たった12ページ(もうちょっと描けよ!)のこの作品のために、毎週マガジンを買っている。