米子の蔵で飲む

朝7時ごろに目覚めたので、早めに西日暮里に行き、仕事をひとつ片付ける。12時前に出て、浜松町の回転寿司で昼飯。前はけっこうウマかった店だが、最近はいまひとつ。羽田空港から米子行きの飛行機に乗る。米子空港でJPICのOさんと落ち合い、バスで米子駅前のホテルへ。チェックインしてからタクシーで、〈今井書店〉錦町店。今年オープンした店。入り口に雑貨や文具、生活系書籍をセレクトしたコーナーがある。鳥取県内の1980〜2000年代に存続していた小さな店を撮影した、池本喜巳写真集『近世店屋考』(合同印刷株式会社)を購入。本屋や印刷屋の写真もあった。


歩いて商店街に入る。数年ぶりに来るが、長大なシャッター商店街なのに、ところどころ店が営業しているのがオモシロイ。〈今井書店〉本通店=〈青杏文庫〉へ。噂どおりよく揃っている。そこで光文社のMさんにバッタリ会い、彼がさっき寄ってきたという〈油屋書店〉へ。以前は新刊屋だったが、古本も扱うようになっている。いまでは半分以上が古本だ。「花森安治氏と私」という文章の入っている、扇谷正造『私の大学』(春陽堂書店)を買う。


商店街を戻り、尾高町の今井書店本社へ。以前はココが米子唯一の今井書店だった。永井会長をはじめ、JPICのNさん、光文社のKさんらと、すぐ近くにある〈夢蔵〉(http://yumekura.exblog.jp/)へ。2000年の鳥取地震で損傷した蔵を有志で修復し、展示やイベントに利用していこうというもの。その蔵の二階に上がり、関係者の皆さんと飲む。岡崎武志さんもあとから合流。料理も酒もウマイ。トイレがないので、男性は目の前の川で放出(内緒で)。岡本喜八の精神を受け継ごうという「喜八プロジェクト」も進行中ということで、いずれ米子でも「一箱古本市」的イベントが実現する可能性は大いにありそうだ。