一箱古本市1日目、無事終了

kawasusu2008-04-27

本日11時からの一箱古本市、第1日目は予定通り開催します。
朝7時ごろまで雨が降っていましたが、すでに上がり始めており、店主集合時間の10時までにはすっかり晴れそうです。


ただ、地面が濡れていますので、店主の皆さんは地面に箱を置いたり、座ったりすることを考えて、なるべくビニールシートや新聞紙を持参ください。とくに「貸はらっぱ音地」に出店される店主さんは何か持ってきたほうがいいです。


それでは店主さん、お客さん、大家さん、助っ人さんとわれわれ実行委員が、それぞれの立場で十分に一箱古本市を満喫できるように、今日一日、協力しながらやっていきましょう。では、各スポットでお目にかかりましょう!


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朝7時に目覚ましで起きて、障子を開くと、雨が降っていて目を疑う。一週間前から27日は晴れだと、予報が出ていたのに……。幸いにもすぐに止み、空が明るくなってきたので、予定通り開催する旨、「しのばずくん便り」などで告知。出かけるまで少し時間があるので、1時間ほどヨコになって眠る。


10時前に〈貸はらっぱ音地〉に行くと、すでに出店者が数人集まっている。地面は少しは湿っているが、箱を置いても問題なさそう。隣の香隣舎さんがベンチを貸して下さる。〈アートスペース・ゲント〉の前に出店する店主さんを先導して、ゲント前へ。助っ人のSさんと一緒に説明や配置。奥のギャラリーでは、「街を絵はがきにする」展も開催するので、そっちの番をしてくれる方に連絡取ったりと、なかなか忙しい。助っ人のベテラン・カフクさんも手伝いに来てくれる。


11時に販売開始したのを見届けて、はらっぱに戻り、自転車で〈花歩〉、〈古書ほうろう〉、〈コシヅカハム〉を回る。例年よりは人がちょっと少ない感じだが、その分、店主さんや助っ人さんがせわしい思いをせずに過ごせるということでもある。また、ゲント、はらっぱと戻ると1時前。朝から何も食べてないし、ちょうどいいタイミングなので、近くの中華料理屋に入る。半チャンラーメンを頼んだのだが、チャーハンが異様に少ない。これじゃ「半チャン」じゃなくて「1/4チャン」でしょう。そこそこウマイだけに、物足りなさが募る。


往来堂書店〉へ。わめぞ姫こと武藤良子さんに「ヘンなカッコ!」とののしられる。せっかく「わめぞ前掛け」をしていったのに……。忙しくて「古本けものみち」の設置をできなかったので、「東京セドリーヌ」の豆ちゃん(ex.アベちゃん)が代わりに並べてくれていた。のはいいのだが、持参した木箱とべつにダンボール箱も置いてある。都合2箱になって、実行委員として「一箱でまとめてください」とお願いしている以上、非常にマズイ。それで、段ボール箱をどけて、売れたらそこから補充しておいてねと豆ちゃんに頼んでおいた。そうしたら、下に隠した段ボール箱の存在をすっかり忘れた豆ちゃんは、その箱から本を取り出すことなく終わったようだ。その結果、「古本けものみち」の売り上げは、セドリーヌの半分しかいかなかった。なんか、わめぞの陰謀を感じる。


〈GALLERY JIN〉には6店、隣の〈classico〉前に2店。近くの藍染大通りでは、フリーマーケットがあり、そこでも本を売っていた。この日はほかにもいろんな場所で、フリマやバザーをやっていた。つつじ祭りにあわせてということもあるのだろうが、一箱古本市を始める前はこんなにイロイロやっていなかったように思う。勝手に便乗してくれたのだとしたら、嬉しい。〈オヨヨ書林〉へ行くと、隣の肉屋の前で工事をやっている。助っ人の紅屋さんに聞くと、工事があることが朝急に判って、みんな焦ったという。場所をずらしてもらい、事なきを得たというのでヨカッタ。


また千駄木方面へ戻り、地図やスタンプ台紙の補充をする。ときどき、知り合いに会う。往来堂前で両手に本を入れたビニール袋を持った、豊崎由美さんに会う。はらっぱに「書評王の島」で出店しているのだが、トヨザキ社長賞を出してもらうこともあり、全スポットを回ってくれているのだ。


4時になり、販売終了。フリマ方式のJINとclassicoで売り上げシートを受け取り、オヨヨで計算が終わるまで待ち、往来堂を回って、香隣舎へ。宮地さんがその場で集計し、売り上げ点数・金額が出る。両方とも昨年と同じぐらいだったので、ちょっと驚く。1時間短くしたのに。それを持って、打ち上げイベント会場の千駄木交流館へ。待ちきれなくて帰ったヒトもいるが、かなりの店主さんが来てくれ、超満員になる。いつものごとく、オヨちゃんとぼくのコンビが司会。今年は計算が終わっているので、話で引き伸ばす必要がなく、さくさく賞を発表する。


今回は、売り上げ点数や金額の上位は発表するだけにして、賞は差し上げないことにした。点数1位は「W(ダブリ)の悲劇」、2位「モンド部」、3位「四谷書房」。金額1位は「AZTECA Books」、2位「あいうの本棚」、3位「オメガスイーツ」。各賞に入るが、プレゼンターを頼んでいた向井くんが腰痛で欠席のため、急遽、退屈男くんと木村衣有子さんに「わめぞ賞」を出してもらう。


わめぞ賞=あいうの本棚(ほうろう前) 賞品:旅猫雑貨店のおもちゃ、都電グッズ
ブックオカ賞=「W(ダブリ)の悲劇」(ゲント前) 賞品:焼酎ほか
谷根千賞=「箸休め」(コシヅカハム前) 賞品:「谷根千」1年分、花歩のコーヒー券
オヨヨ賞=「あり小屋」(往来堂前) 賞品:月光荘(文具)セット
トヨザキ社長賞=「ぐるり」(オヨヨ前) 賞品:サイン本、Tシャツ、煮貝


ちなみに、ぼくは5月3日に南陀楼賞を出すので、今日はプレゼンターではなかったが、今日のナカから賞を出すとしたら、「トンブリン:月兎耳堂」(ゲント前)だろう。すべての本を「月」と「兎」で揃え、それがひとつの世界になっているトコロがイイ。


7時前に打ち上げイベントが終わり、そのあと関係者で打ち上げ宴会へ。よみせ通りに新しくできたインド料理店が会場。テーブルを入り口から奥までずらっと並べ、そこに40人が座った。飲み放題で、ナンもチキンもおいしく、とてもいいトコロだ。トンブリンさんから沖縄の一箱古本市の模様を聞いたり、「あいうの本棚」さんが名古屋大古本市に出していたと聞いて驚いたり、ブックオカの藤村さんから感想を聞いたり、トヨザキ社長に来年も出してくださいと頼んだり。


11時にお開きとなり、いつものメンバーで〈小奈や〉へ。全員酔っ払っているので、真面目な話とくだらない話の境目がなくなって、疲れきった健太郎さんと山ちゃんが沈没した時点でお開きに。やっと眠れるというカンジで、ウチに帰った。


店主の皆さん、場所を提供してくれた大家さん、一日中手伝ってくれた助っ人さん、どうもありがとうございました。至らない点が多々あったことと思いますが、みなさんのおかげでどうやら無事終わりました。次は5月3日(土・祝)、千駄木側での開催です。初めてのスポットが3つもあるということで、どうなるのか。今日と同じく、いやもっと多くの方がいらしてくださることを期待しています。では、一週間後にまた会いましょう!


写真は「オヨヨ書林で宝さがし」のお宝発見の瞬間。